タワーレコードからの
荷物を引き取りるため
本降りになる前に出かけた際
ご近所の鉢植えに目がとまりました。
ハナノナで調べてみたら
「ラッセルルピナス」
と出まして
これは正解ではありましたけど
普通のルピナスと
どう違うんだろうと思い
いろいろ検索してみました
ルピナス属を見てみたら
ラッセル ルピナスの項目に
「草丈が50センチメートルくらいの
矮性種『ミナレット』がある」
と書かれていて
これだなと思った次第。
さらに
「ルピナス ミナレット」で
検索してみたところ
ルピナス ラッセル ミナレット
という名前で流通していることが
分かりましたので
ブログのタイトルも
そちらに準ずることにしました。
ルピナス属の花としては以前
昇藤を取り上げたことがあります。
その際
別の和名として
葉団扇豆[ハウチワマメ]
というのがあると紹介し
葉っぱの形状に由来する
と書きました。
その時、紹介したものでは
葉っぱの形状が今ひとつ
分かりにくかったんですけど
今回のものだと
天狗の団扇のような形状の葉が
たいへんよく分かります。
ラッセル・ミナレット
という流通名のうち
ラッセルというのは
イギリスの園芸家
ジョージ・ラッセル
George Russell(1857〜1951)
の名前に由来します。
こちらのブログによれば
靴職人の息子として
生まれたそうですが
英語版 Wikipedia によれば
彼自身の職業は
庭師だったようです。
ミナレットの綴りは
おそらく minaret
だと思いますが
これはイスラム寺院の
尖塔を意味する言葉です。
花が咲いた時の形状を
ミナレットに喩えたもの
なんでしょうけど
なぜ矮性のものに
そう名づけたのか
謎です。( ̄▽ ̄)
日本版 Wikipedia によれば
ラッセル ルピナスの英名は
Garden lupin で
学名は Lupinus polyphyllum
だそうですから
品種名まで付け足すと
Lupinus polyphyllum 'Minaret'
ということになるんでしょうかね。
それとも
Lupinus polyphyllum 'Russell Minaret'
なのかしらん。
属名の Lupinus は
ラテン語の狼 Lupus に由来し
日本語版 Wikipedia によれば
吸肥力が非常に強い特徴を
貪欲な狼に譬えたもの
と説明されています。
狼のイメージ、散々ですね。
種小名の polyphyllum は
「AIによる概要」によれば
ギリシャ語の poly-(多く)と
phyllum(葉)を組み合わせた
言葉なのだとか。
葉っぱが多いというより
花が多いという印象だったので
ちょっと意外な命名でした。
ところでちなみに
『おジャ魔女どれみ♯[しゃーぷっ]』の
劇中で歌われる「ルピナスの子守唄」。
前回、昇藤を取り上げた時
「かわいい寝顔」を
「ルピナスの花のように そっと」
「守りたい」という歌詞の意味が
よく分からないと書きました。
今回、たまたま
モンソーフルール監修
『花屋さんで人気の469種
決定版 花図鑑』(西東社、2020)の
ルピナスのページを見ていたら
花言葉が「多くの仲間、母性愛」とあり
なるほど花言葉を踏まえた歌詞か
と腑に落ちました。
長年? の疑問が解けて
ホッとしたことを
付け加えておきます。