前回の記事で

ちょっと問題にした

ケンブリッジ・クレア・カレッジ合唱団ですが

以前、その演奏の動画を

取り上げていることを思い出しました。

 

スライド・トランペットを

演奏している様子が確認できる

と思って、嬉々としてあげながら

スライド・トランペットではなく

サックバットではないかと

のちに気づいたという

因縁の記事です。

 

 

このとき

テレビを録画しているものを

あげているのか

画質が良くない

と書きました。

 

実際のところテレビでも

オンエアされたのかもしれませんが

同じ映像を収録したDVDが出ていることに

のちになって知ることとなり

慌てて中古で購入した次第です。

 

それがこちら。

 

Henry Purcell: Sacred Music:

Te Deum - Jubilate - Anthems

Funeral Music for Queen Mary

《Henry Purcell: Sacred Music》DVD

(和蘭 Brilliant Classics: 99930、?)

 

リリース年などの表記は

ジャケットのどこにもありません。

 

本盤を購入した

日本版Amazonの商品ページにも

表示されていないようです。

 

規格番号が99782というのもあり

イギリス盤のAmazonによれば

そちらは2002年9月2日に

リリースされたもののようです。

 

他の海外版のAmazonでは

2004年10月26日という

リリース年を見つけましたけど

映像のライセンス(マルC)が

1995年となっているので

本盤のリリース年はもしかすると

そちらかもしれません。

 

2002年にせよ2004年にせよ

ライセンス年の1995年から

やや離れているので

90年代のうちに

リリースされた可能性も

なきにしもあらずであることを

注記しておくことにします。

 

 

本盤のジャケット表紙写真を見て

これは以前、ブログにアップした映像の

一場面ではないかと気づき

購入しました。

 

のち、2006年4月に

Alpha Centauri Entertainment から

再リリースされたようですが

そちらのジャケット・デザインは

本盤とは異なるようなので

以前アップしたものだと

気づいたかどうかは微妙です。

 

 

以前の記事では、というか

以前の記事の間違いに気づいた

こちらの記事で

 

 

映像で使われているのは

サックバットではないかと

書きましたけど

DVDのクレジットを見たら

当たらずといえども遠からず。

 

行進曲とカンツォーナの演奏は

ロンドン・バロック金管楽団

Baroque Brass of London

となっており

奏者が以下のように書かれていました。

 

 Mark Bennett, trompet

 Crispian Steele-Parkins, trompet

 Michael Laird, trompet

 Ron Bryans, sackbut

 Robert Howes, drum

 

クリスピアン・スティール=パーキンス

という名前があったのには

びっくりでしたが

何よりも

サックバット奏者が一人

というのに驚かされました。

 

ではどれがサックバットなのか。

 

現在のトロンボーンみたいな形の

いちばん大きいやつか知らん、

宮下宣子の記事の写真に写っている

テナーサックバットによく似てるし

とか思うものの、はっきりせず。

 

解説を載せたライナーの類は

封入されていないので

結局、よく分からないとしか

いいようがないのでした。

 

 

ちなみに歌唱の方の

ソリストの名前は

いっさいクレジットに

明記されていません。

 

 The Choir of Clare College, Cambridge

 Timothy Brown, conducteor

 

と、ざっくり書いてあるだけです。

 

本DVDのものと

同じ演奏を収めたと思しい

CDが出ているようなので

(YouTube の動画ページの下方に

 ジャケ写が掲載されています)

あるいはそちらには

書かれているかもしれず。

 

YouTube の解説(「もっと見る」)で

ソプラノのソリストの名前だけ

書かれているのはそのためかも

とか想像する次第です。

 

というわけで

動画を再掲しておきます。

 

 

収録場所は

ケンブリッジの

ジーザス・カレッジ・チャペル

Jesus College Chapel, Cambridge

だとDVDの方に書いてありました。

 

クレア・カレッジ合唱団が

クレア・カレッジではなく

別のカレッジの教会で歌う

というのが不思議でなりません。

 

クレア・カレッジには

チャペルがないか、それとも

近代的に改装されていて使えない

ということだったのかしらん。

 

 

DVDの映像は2部立てで

第1部は、気学演奏を伴う

テ・デウムとユビラーテ ニ長調と

〈わが愛する者語りて〉Z.28 が

演奏されています。

 

気学演奏を伴うといっても編成は

 ヴァイオリン2

 ヴィオラ1

 バス・ヴァイオリン1

 テオルボ1

 トランペット2

 オルガン1

という、ささやかなもの。

 

ヴァイオリン奏者の一人は

古楽ファンにはお馴染みの

アンドリュー・マンぜでした。

 

第2部は

〈願わくばわが祈りを聞きたまえ〉Z.15

〈主よ、われらの罪を思い出したもうなかれ〉Z.50

〈主よ、おんみはいつまで怒りたもうや〉Z.26

の3曲が演奏された後

動画がアップされている

葬送式文の演奏が続き

最後に

〈おお神よ、汝はわが神なり〉Z.35 が

演奏されています。

 

第2部の器楽演奏は

行進曲とカンツォーナを除き

バス・ヴァイオリンとテオルボ、

オルガンという通奏低音楽器が

加わるだけです。

 

 

まあ、いろいろと

分からないことが多い

DVDですけど

いずれにせよこれで

YouTube から動画が削除されても

いつでも手元のDVDで観直せる

というわけです。

 

それだけは

あるいは、それだけでも

ありがたいかな。