前回の記事において
グスタフ・レオンハルトは
1960年代後半に
テルデック・レーベルのシリーズ
《ダス・アルテ・ヴェルク》で
ヘンリー・パーセルを録音した
LPアルバムを2枚ほど出している
と書きました。
そして
その2枚がCD化されたものを
輸入盤で購入したとも
書きましたけど
その輸入盤がこちら。
Henry Purcell: Anthems,
Instrumental Music, Songs.
(独 Teldec: 9031-77608-2、1993)
こちらは外箱で
本体も小冊子(ライナー)も
デザインはまっったく同じです。
(右が本体、左が小冊子)
日本流通盤が出ているかどうか
よく分からないまま
レオンハルト推しの一念で
我慢できずに買ったものです。
確か町田のディスクユニオンで
買ったのではないかと思いますが
それがいつだったかは記憶になく
そしてレオンハルト推しを
自称している割には
実はあまり聴いていません。( ̄▽ ̄)
今回初めて
通してじっくり聴いたかも。
2枚組のうち CD1には
1967年12月に録音され
1970年にリリースされたLP
Sacred Music at the English Court
(英国王室の宗教曲)が
そのまま収められています。
演奏は
グスタフ・レオンハルト指揮
レオンハルト・コンソートの他に
サー・デイヴィッド・ウィルコックス合唱指揮の
ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団。
ソリストは
ジェイムズ・ボウマン(CT)
ナイジェル・ロジャース(T)
マックス・ファン・エグモント(B)という
当時の古楽ムーヴメントで
お馴染みの面々ですね。
収録曲は
〈常に主にありて喜べ〉Z.49
〈シオンにてラッパを吹き鳴らせ〉Z.10
〈おお神よ、汝は我が神なり〉Z.35
〈おお神よ、汝は我らを見捨て給う〉Z.36
〈我が心は美しきことにて溢る〉Z.30
〈主よ、我らの罪を思い出し給うこと勿れ〉Z.50
という6つのアンセムと
器楽曲のチャコニー ト短調 Z.730 です。
前回ご紹介の
《アンセムと讃歌集》とダブるのは
〈常に主にありて喜べ〉のみ。
落ち着きという点では
ソニー盤に一歩譲る感じですが
なかなかいい雰囲気です。
ただし、これを買った頃は
やはり器楽曲の方に関心があり
その良さが今ひとつ
ピンときませんでしたけれど。(^^ゞ
唯一の器楽曲である
チャコニー Chacony というのは
シャコンヌやパッサカリアのように
いわゆる執拗音型が反復される曲で
「シャコニー」と
訳されることもあります。
バロック音楽を
聴き慣れた方であれば
これってシャコンヌじゃん
パッサカリアじゃん、と
思うこと請け合いですが
なぜチャコニーという
名称になったんでしょうね。
ところで本商品は
外箱のサイズをミスったのか
厚紙を2枚使って
調整されています。
外箱の入れ口から見れば
補塡の具合は明らか。
昔のスタイルの
2枚組のCDケースなので
小冊子をプラ・ケースの方に
封入することも可能なのでして
(ただし本商品の場合
小冊子の方に、やや幅があるため
サイズが合いませんけど)
どうして外箱をつける
デザインにしたのか。
海外の商品にしては珍しい
と思いつつ
慣れないことは
するもんじゃありません
とか思ったことでした。( ̄▽ ̄)
CD2については
また改めて。
To be continued. . .