胃カメラを飲んだ
検査結果を聞くために
病院に行ったとき
早めに家を出て
駅ビルの書店に寄ったことは
前回の記事に書いた通りです。
そのとき買った一冊が
今回ご紹介の本です。
(文藝春秋、2024年10月10日発行
2024年10月25日、第4刷発行)
前に、塾の会議で往復した際
車内のステッカー広告で見ての帰り
時間的にも動線的にも
駅ビルの書店は都合が悪く
それとは別の、地元の新刊書店で
買っていこうと思ったんですが
あいにくと売ってなくて
買えなかったという経験を
つい最近しておりました。
タイトルはすっかり忘れてましたが
店頭で平積みされているのを見て
表紙の絵柄が良かったので
買っていく本として手に取り
帰宅してから
ああ、あのとき
買おうと思ってた本だ
と気づいたという。(^^ゞ
そして
たった半月で、もう4刷りかあ
と驚いたというか
ちょっと気分が
落ち込んだのでした。
(初版好きの性[さが]ですねw)
本書は
《CREA WEB》
「コミック&エッセイ ルーム」
(トップページの COMIC&ESSAY を
クリックすると行けます)
2024年8〜9月にかけて
アップされたものに
描き下ろしを加えた1冊。
いわゆるグルメまんがではなく
日常の中でふだん食べるものや
それを盛る食器や乗せるテーブル
外食する近所のお店
等々について描かれた
食をめぐる生活エッセイ
といったところでしょうか。
第1章「ご飯が楽しみ」の
第1話「朝のパン」や
第4話「毎日コーヒー」は
自分も毎朝、コーヒーを淹れて
トーストを食べてるので
親しみが湧きますね。
ここに描かれているほど
凝ったことはしてませんが(苦笑)
第1章の第3話
「平日、近所ランチ」なんかも
「坂道とマンション。
緑いっぱいのどかな住宅地。
そんな街に住んでいる」から
「近所でランチなんて
発想はそもそも湧かないくらい
飲食店がなかった」(p.18)
という冒頭の記述が
自分の住んでるとこの雰囲気にやや近く
親しみが湧いた次第です。
第2章「我が家のうつわ」の
第1話および第5話で描かれる
取り壊されることになった祖父母の家や
実家からもらってくる食器の話は
なんか、しみじみしちゃいました。
裏表紙側の帯にも載ってますけど
「幼い頃の記憶と
かすかに
紐づく食器もあり」(p.43)
というモノローグがいいですね。
第4章「新しい食卓」の第4話
「ダイニングテーブルの話」も
食そのものではなく
食を彩るテーブルの思い出話に
しみじみさせられます。
大学生の頃
下宿で使っていた
脚が折り畳める四角い飯台を
思い出しちゃいました。
第2章の「おやつ缶」は
お菓子の空き容器の缶という
いわゆる廃物利用として
なかなかいいアイデア。
うちにもお菓子の缶が
捨てられずに残っているから
試してみたくなっちゃう。( ̄▽ ̄)
第4章の第3話
「野菜は近所産」には
野菜の自動販売機
なるものが出てきて
見たことがないので
これにはびっくり。
線のタッチの優しさと
日常を見つめる視点が
琴線に触れたので
同じ著者の『家が好きな人』も
買ってみようかなあ、とか思い
Amazon の商品ページに
飛んでいって見てみたら
そこにアップされていた
版元提供だという中身の一部は
本書の雰囲気にそっくり。
井田千秋は
私の塗り絵BOOKシリーズで
『憧れのお部屋』
という本も出してますから
この手のものが好きで得意な
描き手なのかもしれませんね。
