過ぐる月曜日
期日前投票に行った際
役所の前に置いてある
花壇(コンテナ?)に
青い花が咲いているのを
見かけました。
ハナノナで調べると
「トリカブト属」
と出ましたけど
帰宅してから
調べてみたところ
どうも違うっぽい。
で、岩槻秀明の
『新 散歩の花図鑑』
(新星出版社、2023)で
花期が秋の花のページを
パラパラと見ていたら
「サルビアの仲間①」に
似た感じの花の写真が
載っていました。
写真のキャプションには
「ブルーサルビア。
別名ケショウサルビア」とあり
その名で調べてみて
おそらくこれだろうと
同定できた次第です。
英名はブルー・サルビアで
別名としてブルー・セージ
ミーリー・セージ Mealy sage
ミーリーカップ・セージ Mealycup sage
などがあるようです。
学名は Salvia farinacea で
種小名のファリナセア
という名でも
流通しています。
「季節の花300」によれば
種小名は「粉質の」という意味で
「GKS 植物事典」には
「白色を帯びた」という意味が
追記されていました。
種小名は
青い花に白い部分があることか
花軸(茎)や葉の裏に
白い綿毛があって
銀白色を帯びていることの
いずれかに由来するものでしょう。
和名の「化粧」も
花の白い部分か
銀白色を帯びていることに
由来するものと思われます。
英名の mealy というのは
手元の辞書によれば
「粉状の、粉質の」
という意味のほか
「粉を振りかけた」
という意味も載っていて
これだと白い部分というより
銀白色を帯びていることに
由来している感じですね。
ちなみに、辞書には
なぜか最後に
「〈顔色が〉青白い(pale)」
という意味も記されていました。
「青白い」というのは
この花の色に
由来するものかどうか。
いずれにせよ
学名は英名に基づいているのか
英名は学名に基づいているかの
どちらかでしょうね。
花期は5〜10月。
原産地は
アメリカ〜メキシコで
ここでは、面倒なので
アメリカとしときました。
日本には昭和初期に
渡来したそうです。
属名 salvia の語源は
「治療」や「健康」を
意味するそうで
サルビアの仲間だと
薬用になるものが
多いようです。
ハーブの仲間でも
ありますからね。
流通している化粧サルビアは
というサイトによれば
南北両アメリカ大陸に
分布している種を元に作られた
園芸品種のひとつだそうなので
役に立つのかどうか
分かりませんけど。( ̄▽ ̄)
*
というところまで書いて
念のためアップする前に
自分のブログ内を検索してみたら
去年も取り上げていることが
分かりました。
うーん、またもや
記憶から飛んでたようです。( ̄▽ ̄)
以前は mealy の
顔色の青白さを示す
という意味にのみ
注意を払ってましたから
微妙に違う内容に
なっていると思います。
これも
学名を記すようになった
功徳というべきかしらん。
当時の記事の化粧サルビアは
ほとんど紫色といっても
いいくらいでしたけど
今回のは青に近く
濃紺色か藍色と
いってもいいくらい。
園芸種だけに
いろいろな色合いが
あるんでしょうけど
ここまで違うと
取り上げたのが2度目でも
許されるでしょうか。
ちなみに
前回取り上げた時期は
6月のことで
今回は10月。
花期的には
何ら問題はありませんが
サルビアが花期の長い花だ
ということを
実感させられた次第です。