『ワカコ酒』23

(コアミックス発行

 ゼノンコミックス、2024.9.3)

 

昨日、横浜での夏期講習の帰りに

地元の書店で買いました。

 

524夜から546夜までの

通常メニュー23品のほか

「特別裏メニュー」が2本

収められています。

 

 

第22巻の517夜に初登場した

職場の女性新人で

あえてお酒を飲まない

ソバーキュリアスな伊藤さんが

本書収録の542夜の冒頭に登場。

 

姫路のお土産を

ワカコたちに渡す際に

自分は飲みませんが

姫路はお酒も美味しいですよ

と話したのを聞き

広島に帰省する際

姫路に途中下車して

同地のお酒とつまみを堪能する

というエピソードがふたつ

(当の542夜と続く543夜)

収録されています。

 

今回はそれだけでなく

529夜「博多風豚足」や

532夜の鹿児島酒場における

「カツオの刺身」

広島のソウルフードだという

534夜「やおぎも」

(牛の肺を甘辛く煮込んだおかず)

等々、地方食メニューが多い感じ。

 

オビに

「個性豊かな島国の味、

揃えました」とある通りですが

ここでいう「島国」とは

日本列島のことだと

今、気づきました。

 

自分の理解力を

棚に上げていいますが

ちょっと分かりにくいと思う(苦笑)

 

 

SP.2「伊藤さんとふたり飲み?」は

職場の飲み会で

席が隣になった時のエピソード。

 

ひょっとして時代劇が

お好きですか

と話しかけられて

話がはずみ

打ち解けることができた

という内容です。

 

時代小説の話になって

「藤周[フジシュー]」とか

「山風[ヤマフー]」などと

作家の名前を

略して呼んでいるのが

なんとなくそれっぽい。

 

山風(山田風太郎)は

自分の周りでも

よく使われてますけど

藤周(藤沢周平)は

初めて聞きました。

 

「藤周とか」

とワカコに言われた伊藤さんが

「藤周は通りますよね」

と返していて

最初、意味が分からず。

 

あとで

誰でも一度は読む

という意味かと気づきました。

 

伊藤さんは「昔

山風にすごくはまって」た

そうですけど

忍法帖を読んでたのか

それとも明治ものかしらね。

 

そのあとワカコが

「最近のだと

この長屋のやつが面白くて…」

と話してますが

なんでしょうね。

 

時代物は読まないので

見当もつきません。( ̄▽ ̄)

 

 

今回は職場風景が少なく

上記、542夜とSP.1以外は

530夜「いなり餃子」

537夜「肉巻きレタス」

くらいでした。

 

537夜ではワカコが

オカダ主任に意見されてて

そういうの、久しぶりな感じ。

 

 

スペイン人の

お好み焼き屋が出てくる

546夜のメニュー

「マッシュルームのプランチャ」が

ちょっと惹かれました。

 

プランチャというのは

鉄板料理のことですが

特に説明がなく

タパスという言葉も出てきて

ちょっとググってみたり。

 

 

ググるといえば

532夜の鹿児島酒場では

「のぞき」や

方言の「こいごい」に

注がついてたんですけど

同エピソードで食べる

「星カツオ」になると

作中のワカコ同様

ググる必要があります。

 

こういう

読み手にググらせる

という演出も

最近ならではですね。

 

 

オビの表紙側には

「盛夏こそ、酒場で

早めの水分補給[リセット]を♪」

と書かれており

オビの裏になると

540夜の最後のコマに

〈夏の冷酒はたまらない

 「もう一杯」がとまらない〉

という本編とは異なるコピー

(おそらく編集部のもの)が

かぶせてあります。

 

いやいや、

酒で水分補給はダメだろうし

冷酒の冷涼感は

最初の一杯目だけで

後を引くのは旨い酒だけだろう

とか、つい野暮なことを

思ってしまうのでした。( ̄▽ ̄)