今日は午前中に

歯医者の予約が入っていたので

そちらに行った後

喘息でかかりつけの

クリニックに回りました。

 

処方箋をもらって

すぐ向かいにある薬局から出て

信号待ちをする間

ベンチが据えられているスペースで

見かけたのがこちら。

 

紫紺野牡丹

 

ハナノナで調べると

「フクシア」と出ましたが

 

紫紺野牡丹(ハナノナ)

 

候補の写真を見てみると

ぜんぜん違います。

 

帰宅後、手元にある図鑑を

引っ張り出してみたところ

『育てたい花がたくさん見つかる図鑑1000』

(主婦の友社、2022)に

載ってるのを見つけました。

 

上掲書では

「ノボタン」が見出語で

「シコンノボタン」は別名になっていて

「ノボタンというと普通、

 ブラジル原産の大輪種、

 シコンノボタンを指すことが多く」

と説明されています。

 

検索してみると

常緑低木で1〜3mくらいになる

という説明を見かけましたので

今回のは紫紺野牡丹であろう

と判断しました。

 

別名の

スパイダーフラワーというのは

長い花糸[かし](雄蕊の柄)に

由来するものでしょう。

 

「季節の花300」には

英名の別名として

Glory bush というのが

載ってました。

 

紫紺野牡丹(花アップ2)

 

学名は

Wikipedia によれば

Tibouchina urvilleana ですが

「季節の花300」だと

Tibouchina semidecandra

となっています。

 

種小名の semidecandra は

「ほぼ10個の雄蕊を持つ」

という意味だとか。

 

urvilleana の方は

「樹木関係の学名」というサイトに

Urvillea というのが載っていて

ムクロジ科を示し

フランスの植物学者

Dumont d'Urville に因む

と説明されていました。

 

「樹木関係の学名」だと

科名として載ってましたけど

デュモン・デュルヴィル絡みで

付けられたのであることは

まず間違いないでしょう。

 

スパイダーフラワー

という英名からすれば

semidecandra の方が

種小名としては

適当のような気がします。

 

 

もっとも

三河の植物観察」によれば

Tibouchina semidecandra は

小葉の紫紺野牡丹の

学名のようで

葉っぱは縦の3本の平行脈が目立つ

とありますかた

あるいはもしかすると

小葉の紫紺野牡丹かもしれず。

 

こればっかりは

ふたつ並べないと

目立つというのがどの程度か

判断がつかないので

ペンディングということに

なりますかね。

 

 

……と思っていたら

フワラーパークかごしまの花図鑑

紫紺野牡丹を見てみると

5本の葉脈が縦に入る

と書いてありました。

 

今回のは

両端近くのを入れると

5本に見えなくもなく

紫紺野牡丹で

間違いないようです。

 

 

ちなみに

大葉紫紺野牡丹

という種もあります。

 

そちらの学名は

フラワーパークかごしまの花図鑑によれば

Tibouchina grandiflora

だそうです。

 

紫紺野牡丹(花アップ1)

 

紫紺野牡丹という

同じ種での違いはともかく

紫紺野牡丹と

一般的な野牡丹とを

見分けるポイントは

蕊の部分が全て紫色か

蕊の一部が黄色いか

ということのようです。

 

 

萼が毛むくじゃらだなあ

とか思って

いちおう

側面写真も撮りましたが

 

紫紺野牡丹(花アップ3)

 

これは一般的な野牡丹も

同じということなのか。

 

赤みがかった蕾も

特徴的ですね。

 

 

ちなみに花は一日花で

開花したその日に

しおれてしまうそうです。

 

次から次に咲くようなので

花がまったく見られない

ということはないでしょうけど

見ることができて

ラッキーとか思っちゃうのは

自分だけでしょうか。

 

次はいつ通りかかるか

分からないので

その意味で、まあ

ラッキーとさせてくださいませ。

 

 

……とかいいつつ

よく考えたら

約1ヶ月後に

同じクリニックに行き

おそらく同じ薬局を

利用するんでした(苦笑)

 

同じように

花が咲いているとは

限らない

ということで。