昨日取り上げた

螢袋が咲いている場所から

薬のクリエイトまでいく途中の

ビルの前の花壇に咲いていたのが

こちら。

 

アマリリス

 

花が好きな人には

すぐ分かるのかもしれませんが

自分は分からなかったので

ハナノナで調べたところ

「アマリリス

 別名:キンサンジコ」

と表示された次第。

 

アマリリス(ハナノナ)

 

おお、これがアマリリスか

と思いつつも

抱いていたイメージとは

違う感じがしています。( ̄▽ ̄)

 

 

アマリリスは

中南米・西インド諸島原産で

それだけですでに90種ほどあり

かてて加えて園芸品種が多いと

Wikipedia に書いてありました。

 

今回見かけた品種は

Wikipedia にも写真が載っている

メリー・クリスマスでしょうか。

 

 

またアマリリスは

ヒガンバナ科なので

本来のアマリリスになると

開花時には地上に葉を

茂らせないそうです。

 

その点からも今回のは

園芸種であることが

分かります。

 

太い茎の中は空洞になっていて

なるほどヒガンバナ科らしい

という感じがします。

 

確かめるわけには

いきませんけどね。( ̄▽ ̄)

 

 

ハナノナで別名として出た

「キンサンジコ」は

江戸時代末期に

渡来した際の一種の名前で

漢字表記は「金山慈姑」。

 

山慈姑というのは

甘菜[アマナ]の別名で

漢方ではその鱗茎を

山慈姑と呼ぶのだとか。

 

「慈姑」というのは

母根に小根が付着している様子を

赤子を慈しんで乳を与える嫁(姑)に

なぞらえたものだそうで

山で見つかるから山慈姑。

 

ちなみに慈姑は

お節料理でお馴染み

芋の「くわい」の中国名で

「慈姑」と書いて

「くわい」と読ませます。

 

つまりは

球根の印象および

そこから咲く花の印象から

名付けられたものかと。

 

 

そのほか

モンソーフルール監修の

『花図鑑』を開いてみたら

和名「ジャガタラ水仙」と

書いてありました。

 

「ジャガタラ」も漢字で書けば

「咬吧水仙」となるようです。

 

広辞苑だと「咬」と「吧」の間に

 口編に「留」という文字が

 入ることになってますけど

 通常のパソコンでは表示できません)

 

ジャガタラは

ジャカルタの古名にあたり

オランダの交易船が舶載した貨物に

この語を冠してきたそうで

ジャガ芋などもその類。

 

というわけで

オランダ西インド会社から

もたらされたものであることが

分かります。

 

なんだか世界史の

復習をしているみたいだな。( ̄▽ ̄)

 

金山慈姑も咬吧水仙も

園芸品種の原種のひとつだとか。

 

 

ちなみに

大輪種はオランダの改良種

ルドウィッヒ系で

ひとつの球根から

2〜3本の花茎を伸ばし

2〜3花を咲かせるそうです。

 

主婦の友社編

『育てたい花がたくさん見つかる図鑑1000』

 

『育てたい花がたくさん見つかる図鑑1000』

(2022年9月30日発行)

 

に書いてありました。

 

こちらは

普段使いのディスカウント・スーパー

OKのバーゲンブックのワゴンで

見つけたものです。

 

上記の説明を踏まえれば

金山慈姑よりも

咬吧水仙というほうが

いいのかもしれません。

 

 

和名にはもうひとつ

「朱頂蘭」というのが

あるようですけど

いつどこで最初に使われたのか

すぐには分かりませんでした。

 

江戸時代だろうとは思いますが

意外と明治以降なのかも。

 

 

アマリリス自体は

ギリシャ神話や

ローマ時代の詩歌に登場する

羊飼いの娘の名前から

採られたものだそうです。

 

そちらは旧属名で

現在では属名は

ヒッペアストラムと変わり

それが花の名前として

使用される場合もあります。

 

アマリリス(アップ)

 

というわけで

園芸種でもありますし

今回の記事タイトルは

「アマリリス」としました。

 

出典がわかれば

「朱頂蘭」と

したかったんですけどね。

 

金山慈姑でもいいですけど

朱頂蘭の方が

カッコいい気がします。

 

もっとも

「蘭」というより

「百合」に見えますけど。

 

花のイメージからすれば

副花冠はありませんけど

意外とジャガタラ水仙が

ぴったりなのかも。

 

もっともジャガタラ水仙も

鱗茎の印象から

名付けられたものと

思われますけどね。