雨が止んだ合間に

買い物に出たら

近所にある

介護付有料老人ホームの

庭に咲いている木の花が

開花してました。

 

老人ホームの唐鼠黐(その1)

 

数日前から

蕾がなっているのは気づいてて

通りかかるたびに

確認してたんですが

本日ようやく

開花を確認した次第です。

 

老人ホームの唐鼠黐(花アップ1)

 

こちらは何の木か

と悩んでおりましたが

鼠黐の花に似ておりますので

唐鼠黐[トウネズミモチ]の木だろう

と思います。

 

庭木図鑑 植木ぺディアには

「花の時期は木全体がクリーム色に包まれる」

と写真のキャプションに書いてありますが

まさにその通りの光景ですね。

 

老人ホームの唐鼠黐(その2)

 

以前、当ブログで

鼠黐[ネズミモチ]

取り上げたことがあります。

 

その際、唐鼠黐は

葉っぱや果実が日本産より大きく

花期はひと月ぐらい遅い

(花期は6〜7月)ことや

葉の側脈(葉脈の中央脈から

枝のように分かれる脈)が

透けて見えるということを

書きました。

 

帰りに通った小学校裏にも

唐鼠黐の木があって

満開ですけど

 

小学校裏の唐鼠黐

 

そちらの葉の写真だと

脈が透けて見えますので

唐鼠黐で間違いないでしょう。

 

小学校裏の唐鼠黐(葉)

 

花弁だか萼片だかが茶色いのは

老人ホームの敷地の方にも

見受けられましたが

 

老人ホームの唐鼠黐(花アップ2)

 

これらはもう散りかけか

散ったということなんでしょうかね。

 

 

庭木図鑑 植木ぺディアでは

和名の漢字表記として

「女貞」と書かれていますけど

これは果実を干したものが

「女貞子」 と呼ばれることに

由来しているんでしょう。

 

和名の別名は他に

トウネズ(唐鼠?)

リュウキュウネズミモチ

(琉球鼠黐)など。

 

英名は Glossy privet で

手元の辞書によると

glossy は「光沢[つや]のある」

という意味だそうです。

 

 

学名は Ligustrum lucidum で

季節の花300」によれば

Ligustrum はイボタノキ属を表し

ラテン語の「縛る」ligare が

語源だそうです。

 

この木の枝で物を縛ったから

とのことですけど

そんなに縛るのに

使い勝手がいいのかどうか。

 

luzidem は「強い光沢のある、

明るい」という意味だそうで

英語の glossy は

種小名に由来することが

分かりますけど

なにが、どこに光沢があるのか

よく分かりません。

 

葉っぱかしらん。

 

 

ところで

鼠黐もそうでしたけど

唐鼠黐の場合も

こんなにたくさん咲いているのに

これまで実がなっているのを

見た記憶がありません。

 

なぜかなあ。謎です。