『ザ・ベスト・オブ・

フランソワーズ・アルディ』

聴いていたら

同盤に収録されている

「告白」Message personnel は

ミシェル・ベルジェが

プロデュースしたことや

フランス・ギャルがカバーしたこと

などを思い出しました。

 

それで

「告白」が収録されている

オリジナル・アルバムが

欲しくなくなったんですけど

すぐ出るところにあったのが幸いして

実は買っていたことが判明。

 

そのオリジナル・アルバムが

こちらです。

 

フランソワーズ・アルディ『私小説』タワレコ盤

(ワーナーミュージック

 WQCP-1269、2012.9.19)

 

原盤のリリースは1973年。

 

オビ(タスキ)に

「Tower to the People

 タワレコ良盤発掘隊」

というロゴが印刷されている通り

本盤はタワーレコード限定復刻で

元々ワーナーから出たCDは

1999年2月24日にリリース。

 

CDは現状、

タワーレコード限定版も含め

すべて廃盤のようで

Amazon などでは

プレミアム価格になっています。

 

買っていることを思い出すまで

歯ぎしりさせられたことでした。

 

 

Message Personnel は

アルバムのタイトルにもなっています。

 

ただし

曲の邦題は「告白」ですが

アルバム全体の邦題は『私小説』

となっています。

 

意味を汲んでのこと

でもありましょうが

1972年リリースのアルバム

『私生活』La vie privée

合わせたつもりなのかも。

 

 

ちなみに

『ザ・ベスト・オブ・

フランソワーズ・アルディ』では

「告白」となってましたが

『私小説』だと

「告白I“多分あなたを愛しています”」

    II “私を探しに来て”」

というふうになっています。

 

また『ザ・ベスト・オブ』の

ライナーの解説を読むと

すべてアルディの作詞のように

思われますますけど

『私小説』では

「告白I」はアルディの作詞で

「告白 II 」はベルジェの作詞

となっていました。

 

「告白I」は

ほぼモノローグで

「告白 II 」になって

歌と伴奏っぽくなるという

ちょっと変わった構成の

1曲なんですけど

絶唱しているわけでもないのに

盛り上がるあたりが

ベルジェ節といったところ。

(Iも II も作曲はベルジェ)

 

 

また、CD版には

ボーナストラックとして

「私らしく」Je suis moi

という楽曲が収録されていますが

こちらもベルジェ節

という感じがします。

 

ボーナストラックのみ

原詩はあるのに

対訳が載っておらず

原詩の方も

Track 11 transcribed by Lisa TANI

と注記されているので

聴き取りによるもののようです。

 

 

1973年公開の映画

Projection privée

(英題 Private Screening)に使われた

セルジュ・ゲンスブール作詞の楽曲や

ジョルジュ・ムスタキ作詞作曲の歌も

含まれており

「愛の暮らし」L'habitude では

ムスタキがデュエットで参加。

 

映画 Projection privée

日本未公開のようですけど

上に書いたようなことが

タスキの惹句でも分かる通り

日本ではウリになるようですので

いちおう書いておきます。

 

 

そういうこと抜きにしても

アルバム自体

さすがベルジェというか

出色の出来でした。

 

森杏奈

(元AKBメンバーとは別人かと)

によるライナーの解説も

なかなか良かったので

これはアルディを追悼して

復刻されてもいいのではないか

と思う次第。

 

自分がいつ買ったのか

すでに記憶の彼方ですが

たぶん中古で、だとしても

買っておいた自分を

褒めてあげたいです。