本日の午後は

採点済み答案を

郵便局まで出しに行き

そのあと普段使いの銀行へ。

 

いつもと違うルートを取り

自治体名+第何番という

よくある名前の

公園のそばを通りかかったら

立派な白い花が目にとまりました。

 

糸蘭

(2024年6月13日撮影)

 

以前、遠目に見たことのある

君ヶ代蘭に似ているので

用事を済ませて帰ってから

「キミガヨラン 似た花」

で検索してみたところ

「里山コスモスブログ」の

キミガヨラン(君が代蘭)&イトラン(糸蘭)

という記事がヒット。

 

その記事に

「根元の葉を見ると、葉縁から

 糸状の繊維が離生していた」

と書かれているのを読み

撮ってきた写真を確認してみると

確かに糸状の繊維が確認できますので

糸蘭だと同定できた次第です。

 

糸蘭(根生葉アップ)

(根生葉の左側、影の部分にご注目)

 

花の部分だけ撮って

済ませなくて良かったです。

 

和名はもちろん

その離生している

糸状の繊維に由来します。

 

 

学名は

君ヶ代蘭が Yucca gloriosa で

糸蘭が Yucca filamentosa と

種名は同じで種小名が違うだけ。

 

gloriosa は

以前にも書いた通り

「栄光ある」という意味ですが

filamentosa は「糸状の」

という意味になります。

 

 

英名は

学名の種名をそのまま

英語読みしたものですが

日本ではユッカで

通っているようですけど

ヤッカと発音するようです。

 

Wikipedia には

通称として

アダムの針 Adam's needle

というのが載ってました。

 

手元の辞書にも載ってましたが

由来は不詳です。

 

糸蘭(花アップ)

 

ところでこちらの糸蘭、

今年の3月に通りかかった時には

まだ根生葉だけでしたが

それに糸がかかっているような

不思議な感じだったので

写真だけ撮っておいたのを

思い出しました。

 

糸蘭・根生葉(2024.3.2)

(2024年3月2日撮影)

 

蜘蛛の巣がかかったようで

なんか怪しげでしたが

なるほど離生した繊維でしたか。

 

糸蘭・根生葉アップ(2024.3.2)

 

この場所を通ったのは

3月以来ですから

今回、開花したのに出会えて

謎の根生葉の正体も分かり

実にラッキーでした。

 

 

それにしても

自治体の小さな公園脇に

なぜ糸蘭が、それも1本だけ

生えているのか。

 

誰か個人が植えたのか

それとも自治体が植えたものか。

 

いろいろ謎は尽きないのでした。