午後、郵便を出しがてら

買い物に出た際

近場の花壇の縁に

小さな青紫色の花が

咲いているのが目にとまりました。

 

常盤櫨

 

(一緒に写り込んでいる

 青い小さい花は

 胡瓜草だと思われます)

 

いつも通る場所なのに

初めて気づいたという。(^^ゞ

 

ハナノナで調べてみると

「トキワハゼ」と出ましたが

 

常盤櫨(ハナノナ)

 

帰宅後、調べてみたところ

これは一発で正解でした。

 

 

和名の由来は

葉が一年中生えていて(常磐)

実がはじける(はぜる)ことから。

 

漢字表記は

常磐爆、常葉爆、常磐黄櫨

などがありますが

すべて「トキワハゼ」と読みます。

 

櫨の木の「櫨」は

「黄櫨」とも表記するので

常磐黄櫨となるわけですが

いずれにせよ当て字です。

 

 

英名は

Japanese mazus で

これは学名のひとつ

Mazus japonicus の

英語表記になります。

 

もうひとつの学名は

Mazus pumilus で

季節の花300」によれば

mazus はサギゴケ属を意味し

ギリシャ語の

mazos(乳頭突起)が

語源なのだとか。

 

pumilus は「小さい」

という意味だそうです。

 

 

なお

「常盤」と表記している記事も

たくさん見受けられますけど

手元の辞書で「ときわ」を見ると

〈「大きな岩石が

 どっしりとして動かないように、

 永久不変である」意の

 雅語的表現〉

とありましたので

当ブログでは

「常盤」ではなく

「常磐」としました。

 

「磐」が

常用漢字外になったので

「盤」が代字として

使われるように

なったのではないかと

推測されます。

 

 

鷺苔[サギゴケ]と間違えやすい

と説明されることが

多いんですけど

植物図鑑の写真を見比べると

花弁の下唇の形が明らかに違うので

そんなに間違えやすいのかしらん

と思わずにはいられませんでした。

 

実際に鷺苔を見たら

常磐櫨だと

思っちゃうかも

しれませんけどね。( ̄▽ ̄)

 

ちなみに

常磐櫨の花期は4〜10月と

鷺苔より長いので

(鷺苔は4〜5月)

もう少し経っても咲いていたら

確実に常磐櫨ということになります。

 

 

あと

8〜10月に紫色の花が咲く

瓜草[ウリクサ]も

似ているらしいです。

 

松江の花図鑑」と言うサイトに

載っている瓜草の写真を見ると

下唇に黄色い斑点がないだけで

ほんとによく似てますね。

 

 

それにしても

花が小さすぎて

なかなかピントが合わないのには

参りました。

 

雄蕊の先はふたつに分かれていて

触ると閉じる動きを見せるとか

(柱頭運動というそうです)

下唇部の黄色い斑点の上には

蜜を吸いにきた虫が

取りつきやすいように

毛が生えているとか説明されても

確認できる写真が撮れるはずもなく。

 

常盤櫨(アップ)

 

そういえば

他の草に紛れて

どれが葉っぱなのやらも

よく分からないという……。

 

まあ近場ですから

見に行こうと思えば

すぐに見に行けるわけですが

今日も写真を撮っている時

藪蚊に食われたりしたので

気がそそられないなあ。