ヌリア・リアルが
ルドルフ・ルッツ指揮
バッハ財団管弦楽団の演奏による
バッハのカンタータ集の録音に
参加していると書きました。
そのカンタータ集のほとんどは
タワーレコード・オンラインだと
「現在オンラインショップ取扱なし」
と表示されるというだけでなく
現在40巻以上にも及ぶディスクから
1枚だけを購入するという気にならず
全巻購入可能でも買う余裕もない
というのが正直なところ。
そこで検索してみたら
YouTube に
まさしく
ルドルフ・ルッツ指揮
バッハ財団管弦楽団と
共演している映像が
アップされていました。
ブログ上では再生できない
と表示されるかも知れず
念のためアドレスも記しておきます。
https://www.youtube.com/watch?v=A1WnUy3DEYQ
曲はバッハの
教会カンタータ第49番
《われは行きて汝をこがれ求む》BWV49
ソプラノとバスによる
二重唱カンタータで
バスはセバスティアン・ノアック。
こちらはCDの第37巻に
歌い手はまったく同じなので
おそらく同じメンバーの演奏が
収録されているものと思われます。
冒頭のシンフォニアは
オルガン協奏曲と
いってもいいほどで
どことなく聴き覚えがあります。
それもそのはず
チェンバロ協奏曲 第2番 ホ長調
BWV1053、第3楽章からの
転用なのでした。
ポジティフ・オルガンの演奏が
素晴らしいのみならず
他の器楽伴奏では
ヴィオロンチェロ・ピッコロの
大活躍が注目されますね。
特に第4曲目
ソプラノ・アリアにおける
オーボエとの共演は
見ものかと思います。
バスーンは通奏低音として
加わっているんでしょうか。
ちなみに
ヴィオロンチェロ・ピッコロですが
映像を観るとエンド・ピンがないので
最初、ヴィオラ・ダ・ガンバだと
思っていたんですけど
手元にある『バッハ事典』
(東京書籍、1996)を参照したら
ヴィオロンチェロ・ピッコロとありまして
びっくりして急いで調べてみました。
すると
ガンバの弦の数が6〜7弦なのに対し
ヴィオロンチェロ・ピッコロは
5弦だそうなので
老眼に鞭打って確認した限り
ヴィオロンチェロ・ピッコロ
というのが正しいようです。
最初、バス歌手だけが登壇するので
ヌリア・リアルはどこにいるのか
と思って見ていたら
一番前の席に座っていて
バスのレチタティーヴォの
途中から参加するのが
なんとなくいいですね。
二重唱に関しては
最終楽曲になると
ヌリア・リアルが上手に移動し
バスのアリアと並行して
コラールを歌うという演出が
目を引きました。
ほとんど
聴こえるか聴こえないか
という感じですけど
CDだとどんなふうに
聴こえるんでしょうね。
真横で歌うよりは
いい感じのような気がします。
ヌリア・リアルが参加している
バッハ財団合唱団&管弦楽団の
15周年記念コンサート
というのも見つけました。
上の映像と同様に
ブログ上では再生できない
と表示されるかも知れず
念のためアドレスも記しておきます。
https://www.youtube.com/watch?v=5uAlqx-5C8s
教会カンタータ第199番
《わが心は血の海に漂う》BWV199
同・第82番《われは満ち足れり》BWV82
同・第202番《しりぞけ、もの悲しき影》BWV202
の3曲が演奏されているようです。
第199番と第202番は
ソプラノ独唱のための
レパートリーとして知られており
後者は《結婚カンタータ》という
通称で呼ばれたりします。
第82番はバス独唱用の曲で
演奏はマニュエル・ヴァルサー。
尺は1時間25分近くあり
冒頭ではルドルフ・ルッツが
スピーチしていて
コロナ禍で大変だったけど
とかなんとか言っているようです。
自分のヒアリング能力では
「コロナ」と言っているのを
聞き取るのが限界でした。
ですから
観客に何がウケているのか
よく分かりません。(^^;
最初の第199番の冒頭でルッツ自身が
見事なチェンバロ演奏を披露しており
「そんな出だしだったっけ」
とか思いながら
感心してしまいました。
これ以上の感想は
まだ全編通して
観ることができていませんので
書けません。
時間と余裕のある方はどうぞ。
自分も機会を見て
全編通しで
鑑賞したいと思っています。