本日は夜が明ける前に

尿意を覚えてトイレに立ち

それがちょうど

午前5時数分前だったので

久しぶりにNHK FMの

《古楽の楽しみ》を

ライブで聴きました。

 

このところ

明け方にトイレに立つ際

タイミングが合えば聴く

というふうにして

無理せず起きずに

いたんですね。

 

今週の月曜日は

たまたま聴けていて

ワイマール時代のバッハの

カンタータを中心にする

プログラムだと

知ってました。

 

カンタータかあ

とか思ってましたが

聴いてびっくり

本日3月21日は

バッハの誕生日だそうで

最初はそれを記念して

「我が喜びなるイエスよ」に基づく

ファンタジア BWV713 という

オルガン独奏曲がかかりました。

 

演奏はフランスの鍵盤奏者

バンジャマン・アラール。

 

 

そうか、今日は

バッハの誕生日か

と知らされて

ブログのネタはバッハにしよう

と考えた次第です。

 

どのCDを取り上げようかと考えて

ヌリア・リアルのアリア集にしたのは

《古楽の楽しみ》で

ルドルフ・ルッツ指揮

バッハ財団管弦楽団の演奏による

カンタータ第185番

「永遠の愛の慈しみ深き心よ」

がかかったからです。

 

残念ながら第185番のソプラノは

ヌリア・リアルではなく

レギーナ・カービスという人でしたが

ヌリア・リアルは最近

ルッツ指揮、バッハ財団管弦楽団の

カンタータ集の録音に

何度か参加していることを

記憶していたからでした。

 

正確には6集、8集、15集、

26集、37集、44集の6枚に

ソプラノとして参加しています。

 

バッハ財団合唱団&管弦楽団

スイスに拠点を置く演奏団体で

鍵盤奏者のルドルフ・ルッツ

2006年に財団の芸術監督に就任し

合唱団と管弦楽団を創設して

バッハの合唱作品全曲録音に

取り組んでいる

ということのようです。

 

少し前に

タワーレコード・オンラインで

ヌリア・リアルで検索すると

何枚かヒットして

存在自体は知ってましたが

どういう団体かということは

今回、調べてみて知った次第。(^^;ゞ

 

 

ヌリア・リアルは

スペイン出身のソプラノ歌手で

バッハ財団にはゲストとして

参加しているのだと思います。

 

ヌリア・リアルのディスクは

ヘンデルのイタリアン・カンタータ集と

ハイドンの歌曲集のCDを

持っていたんですが

バッハのCDは残念ながら

品切れだったところ

先日、日本近代文学館まで

調べものに行った帰り

下北沢のディスクユニオンで

たまたま見つけたところなのでした。

 

ヌリア・リアルのバッハ盤

(独 Sony Music Entertainment

 88765482752、2013.12.17)

 

リリース年月日は

タワーレコード・オンラインに

拠っています。

 

録音は2013年4月。

 

演奏は

バッハ財団管弦楽団ではありませんが

やはりスイスに拠点を置く

バーゼル室内管弦楽団です。

 

指揮はヴァイオリンも担当する

ユリア・シュレーダー。

 

 

自分の知る限り

日本流通盤は出ておらず

タワーレコード・オンラインだと

「現在オンラインショップ取扱なし」

と表示され

Amazon でも

「再入荷見込みが立っていない」

状態でした。

 

ですから

まさか下北沢で見つけるとは

思いもよりませんで

「ヌリア・リアルじゃん」

と思わず声を

あげてしまったという。(^^ゞ

 

 

英文ライナーの冒頭や

ジャケ裏の内容紹介を

さっと読んでみたところによれば

本盤はバッハの2番目の妻

アンナ・マグダレーナ・バッハに

捧げられたものだそうで。

 

ライナーの表紙に

Chronik der Anna Magdalena Bach

と副題のように記してあるのは

そのためでしたか。

 

アンナ・マグダレーナが

宮廷ソプラノ歌手として

レパートリーにしていたもの、ないし

バッハとの家庭で歌ったものを

収めることを意図した

1枚のようです。

 

したがって

ソプラノ用のカンタータなら

そのカンタータ全曲を

通しで歌っているものは

ありません。

 

世俗カンタータの一部や

ザクセン=ヴァイセンフェルス公の

宮廷に務めていた

ヨハン・フィリップ・クリーガーによる

2巻のアリア集からの1曲、

『アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳』

第2巻に書き込まれているアリア

(BWV508が振られてますが、原曲は

 ゴットフリート・ハインリヒ・シュテルツェル

などを中心に収めています。

 

なかには

のちに《マタイ受難曲》に転用される

ケーテン侯レーオポルト追悼礼拝用

カンタータ《子らよ嘆け》BWV244a

からのアリアも4曲

収められていたり。

 

その他に器楽曲として

チェンバロ協奏曲 第5番などから復元した

ヴァイオリン協奏曲 ト短調 BWV1056と

2台のチェンバロのための協奏曲からの復元となる

ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲

ハ短調 BWV1060を収録しています。

 

というふうに

改めてまとめてみると

買ったときは意識しませんでしたが

かなりマニアックな構成の

1枚ですね。

 

以上を踏まえて

ブログのタイトルでは仮に

《バッハ家のアリア集》

としてみた次第です。

 

 

ヌリア・リアルの歌は

やや残響の多い

ホールかスタジオで

録られたもののように

思われます。

 

それがやや気になりますが

のちにソニークラシカルから

2018年のバッハ生誕333年の時に

完全生産限定盤としてリリーズされた

《バッハ:マスターワークス》

全33枚中の1枚として

再リリースされましたので

評価は高いものと思われます。

 

でも、本盤の日本流通盤は

マニアックすぎるからなのか

出てないんですよね。

 

だから

上記程度のことを調べるのに

苦労させられました。

 

余裕を見て調べるのではなく

記事を書く直前に調べようとする

こちらも悪いんですが。(^^ゞ

 

おまけに

調べたことは

備忘も兼ねて書いとかなきゃ

とか思っちゃうもんだから

長文になってしまい

恐縮です。

 

バッハの誕生日

ということに免じて

お許しいただけると

ご海容いただければ幸い。

 

 

こんな長文になるとは

思いもよらず

ヌリア・リアルのCDを

紹介すればいいかと思い

YouTube で

ヌリア・リアルの演奏を探した後

二度寝していると

9時8分ごろ地震があった

ということは関東周辺の方なら

ご承知の通り。

 

よっぽど地震関連の

バロック音楽ネタにしようか

以前ご紹介

 ペルゴレージ以外にも

 あるんです)

と思ったんですけど

バッハの誕生日は今日だけなので

今回のような内容になった次第。

 

地震ネタなんて

使う機会がなければ

それに越したことはない……と

崩れた本の山を直しながら

思ったことでした。(T ^ T)