『ミカコ72歳』3

(コアミックス発売・発行

 ゼノンコミックス、2024.3.5)

 

『ワカコ酒』第22巻と同時発売で

第24話から第35話までの

12話分を収録。

 

オビに

「新聞・書評で話題の」

とある通り

高齢社会を背景とした

奥の深い話が収録されていて

『ワカコ酒』よりも

刺さる話が多いです。

 

 

第25話は看護師の夏さん、

第26話は若先生がメインで

第31話は検体を改修にくる

メディカルセンターの職員という

珍しいキャラがメイン。

 

第31話は

時短・コスパ

ということを意識しがちな

今時の若者の話で

単純に批判的でないところが

良かったりします。

 

 

第29話と第32話は

それぞれ不知火さんと

立花さんという

患者さんがメイン。


これが私

という自己肯定に至る

不知火さんの話は

共感するなあ。

 

 

第30話は

ミカコさんの友人の

イヨさんのエピソードで

若者言葉をめぐる話。

 

イヨさんの娘が

携帯電話をかけてるカットで

携帯からアンテナが伸びている

というのが、すごい(笑)

 

確かに、そういう機種

ありましたね。

 

 

第28話は

ミカコさんの娘の視点から

第33話と第34話は

ミカコさんの孫の視点から

描かれる話。

 

第34話は

ミカコさんの

亡くなった旦那さんが

認知症だと分かった時の話で

妻のミカコさんの心労より

娘家族の方の心労を

メインに描いているのがミソ

でしょうか。

 

 

ところでちなみに

111ページの手書きの「衰」の字

間違ってますので。

 

それで気になって

見直してみたら

最初は見逃していた

23ページの「膨」の字と

86ページの「迎」の字も

いずれも手書き文字ですが

間違っていることに

気づいたり。

 

「迎」の字は

『ワカコ酒』22巻でも

間違えてました(69ページ)。

 

ただし

同書の113ページで

「歓迎会」と書いている方は

不思議と合ってるという(笑)

 

細かいこと言うなよ

と言われそうですけど

小論文の答案で

生徒が間違えるのを

指摘している癖が

ついてるもんですから……。

 

ご海容いただければ幸い。m(_ _)m