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早川正昭作曲

《バロック風〈日本の四季〉》は

ギター合奏バージョンでしたが

YouTube に室内合奏版も

アップされてました。

 

それが以下に貼り付けた

横浜バロック室内合奏団による演奏です。

 

 

「雪」をモチーフにした第一楽章から

「ペチカ」をモチーフとする第二楽章

「春よ来い」に基づく第三楽章まで

全楽章の演奏になります。

 

「雪」は文部省唱歌で

Wikipedia によれば

作詞は武笠 三[むかさ さん].。

 

「ペチカ」は

北原白秋作詞、山田耕筰作曲で

Wikipedia にもある通り

作曲者によって

「ペィチカ」と歌うよう

指示されています。

 

器楽アレンジなので

あまり関係ないでしょうけど。

 

「春よ来い」は

相馬御風[そうま ぎょふう]作詞

弘田龍太郎作曲。

 

 

《バロック風〈日本の四季〉》は

上記からも想像される通り

各季節ごとに

日本の童謡などのメロディーが

アレンジされて

楽章をなしています。

 

1975年作曲の〈春〉は

「春」(竹島羽衣作詞、瀧廉太郎作曲)

 ♪春のうららの隅田川……

「さくらさくら」(伝統歌曲)

「春が来た」(高野辰之作詞、岡野貞一作曲)

 

1978年作曲の〈夏〉は

「我は海の子」(文部省唱歌)

「雨」(北原白秋作詞、弘田龍太郎作曲)

 ♪雨がふります雨がふる……

「海」(林柳波作詞、井上武志作曲)

 

1989年作曲の〈秋〉は

「虫の声」(文部省唱歌)

「荒城の月」(土井晩翠作詞、瀧廉太郎作曲)

「村祭り」(文部省唱歌)

 ♪村の鎮守の神様の……

 

以上、原曲と作曲年は

弦楽館」というサイトを

参考にしましたが

1975年ごろから作曲が始まって

1989年になって一気に

作曲し終えたようですね。

 

 

これらのうち

横浜バロック室内合奏団の演奏では

〈夏〉全三楽章と

〈秋〉第一楽章の演奏が

YouTube でアップされてました。

 

ちょっと気になるのが

〈春〉の演奏が見つからず

(自分が見逃してるだけかもw)

〈冬〉以外は

チェンバロが加わっていないこと。

 

「弦楽館」の

〈春〉の紹介には

「独立的なチェンバロパートがあり」

これが最もよく演奏される

と書かれているだけに

なおさら気になります。

 

これはやっぱり

オリジナルといっていい

新ヴィヴァルディ合奏団のCDを

入手するしかない

ということになるのか(遠い目)

 

 

Wikipedia には

《バロック風〈台湾の四季〉》(1986)

という作品もあがってますが

これは映像を見つけられなかったので

どういう作品なのか不詳です。

 

台湾の童謡などが

アレンジされているとしたら

聴いた(聴けた)としても

よく分からないでしょうけど

バロック音楽ファンとしては

気になりますね。