これも先日の3日、文化の日のこと。

 

普段使いの

ディスカウント・スーパーOKで

買い物を済ませて帰る途中

以前、犬酸漿を見かけた

介護付有料老人ホームの塀際に

咲いていたのがこちら。

 

塀際の編笠草

 

咲いていたと

いっていいのかどうか

どこが花なのか

見当もつきませんけど

ハナノナで調べてみたら

「アミガサソウ

 別名:エノキグサ」

 

編笠草(ハナノナ1)

 

と出たかと思えば

「イヌビユ」と出たり。

 

編笠草(ハナノナ2)

 

印象としては

犬莧[イヌビユ]が

正解っぽかったんですけど

帰宅して調べてみると

編笠草(別名:榎草)で

正解のようでした。

 

 

手元にある

『草花・雑草図鑑』や

『山野草図鑑』では

「エノキグサ」で立項されており

「アミガサソウ」の方が

別名扱いになってます。

 

名前の由来は

『草花・雑草図鑑』によれば

長楕円形の葉っぱが

樹木の榎の葉に

似ているからとのこと。

 

編笠草

 

赤茶っぽい穂状のところが雄花で

その花序の基部にある苞葉が

編笠に似ているから

とのことですけど

その丸い苞葉のところに

雌花が咲いているのだそうです。

 

雄花の花粉? が落ちた時

苞葉が受けとめて

雌花が確実に受粉するような

仕組みになっているのだとか。

 

そんなの説明されないと

見ようともしないし

気づきもしませんので

雄花ばかりに焦点を当てて

撮っちゃいました。

 

編笠草(マーキング)

 

マーキングしたところに

編笠のようなとされる

丸い苞葉が

かろうじて

確認できますけど。

 

アップで撮った写真もあって

先見の明があったといえますが

ボケボケなのが情けない。

 

編笠草(アップ)

 

花期は8月から10月で

見かけたのは

11月に入ってからですから

犬酸漿のように

ヘタれきっている感じがして

なんとも痛々しい。

 

というか

ただ見ているだけだと

「雑草」という名にふさわしい

としか思えませんが

仕組みを知った今では

「なんて珍しい花なんだ」

とか思っちゃいますね(苦笑)

 

 

英名は

GKZ植物図鑑によれば

Australian acalypha だとか。

 

これは学名の

Acalypha australias を

ひっくりかえしただけ。( ̄▽ ̄)

 

アカリファは

エノキグサ属を意味する

属名そのままですから

直訳すれば

「オーストラリアのエノキグサ属」

ということになっちゃいますが

学名の australias は国名というより

「南方の」という意味のようです。

 

アカリファは

古代ギリシャ語で

イラクサを意味する

アカレーぺに由来し

イラクサに似ていることから

付いた名だそうです。

 

アカリファ(アカリーファ)が

通称の植物もあり

以下のページで写真を見ると

イメージがまったく異なりますけど

 

 

猫の尻尾みたいな

穂状の花に注目した

名前であることが分かりますね。

 

 

それはともかく

ブログのタイトルは

雌花が受粉するシステムに

特色があるので

編笠草の方にしました。

 

次に見かけた時は

雌花の方に注目したい

と思っています。

 

ただし

こういうのは一期一会で

同じ場所に咲いていた犬酸漿も

見かけなくなっちゃいましたから

いつになるかなあ(遠い目)