おととい
普段使いのディスカウント・スーパー
OKからの帰り道沿いの
マンションの植栽に
黄色い花をつけているのを
見かけました。
以前にも
ハナノナで調べたことがあり
鳳仙花とか紫式部とか
オンシジウムとか出まして
あとで検索してみたら
まったく違うので
今回はハナノナの写真を
はなから撮っておりません。
その後
LOVEGREEN の記事
「冬に咲く花25選〜冬の花散歩」を見て
マホニア・コンフューサだと
当たりをつけていましたが
そのままにしてました。
今回は
五感で楽しむ樹木図鑑』を見ていたら
柊南天[ヒイラギナンテン]と
似ていることに
今さら気づきまして。
改めて調べようと思いたち
マホニア・コンフューサで
検索してみたところ
ほぼ確定できたものの
その名称に関して
なかなか面倒なことが
分かってきました。
ちなみに
『樹木図鑑』に載っている花の写真は
今回のマホニア・コンフューサと
大変よく似ていますけど
柊南天の花期は3〜4月なので
違う種と見なさざるを得ないことを
いちおう書き記しておきます。
マホニア・コンフューサ
Mahonia confusa
となっていますが
これは英名ではなく
LOVEGREEN を見ると
英名が Chinese mahonia
となっていますから
流通名だと思われます。
同じく LOVEGREEN では
和名が業平柊南天
[ナリヒラヒイラギナンテン]で
細葉柊南天[ホソバヒイラギナンテン]の
近縁種となっていますけど
樹木図鑑 植木ぺディアだと
業平柊南天も細葉柊南天も
マホニア・コンフューサの別名扱い。
これで
ブログのタイトルに使う
和名を何にするか
困ってしまった次第。
mahonia は学名で
ヒイラギナンテン属を示します。
confusa は
Yahoo! 知恵袋によれば
ラテン語で
「無秩序な」「乱雑な」
という意味だとか。
これが英語になると
confusable で
「混同しやすい、紛らわしい」
という意味がありました。
つまり
ヒイラギナンテン属と
混同しやすい、紛らわしい個体
という意味になろうかと
推察されるわけです。
樹木図鑑 植木ぺディアには
「コンフューサ南天」
という別名もあげられており
これなんぞ
南天と紛らわしい
というニュアンスが
よく出ている気がします。
和名の別名ではもうひとつ
柳葉柊南天
[ヤナギバヒイラギナンテン]
というのもあげられています。
これなんぞは
鋸歯(葉の縁のギザギザ)が
ない種っぽいですね。
ちなみに
「季節の花300」では
細葉柊南天の学名が
Mahonia fortunei
(マホニア・フォーチュネイ)
となっています。
fortunei は
プラントハンターの
由来するのだとか。
これが本来の学名で
のちにコンフューサと
つけられたものかもしれず
いろいろと謎が多いのでした。
で、ブログのタイトルに使う和名ですが
業平柊南天にせよ細葉柊南天にせよ
両方とも開花期が
10月〜12月なのも悩ましく
ブログのタイトルでは
和名を採用せず
流通名を採用することにしました。
個人的には
今後、見かけたら
細葉柊南天と
呼んでしまいそうですが。(^^ゞ
公園や店舗
マンションのエントランス
戸建て住宅の植栽として
よく使われるらしく
今回見かけた場所が
マンションのエントランスなので
まさにどんぴしゃりな感じ。
ところで去年の12月には
四谷のオフィスに行く途中にある
銀行の植栽で見かけていて
紫色の実をつけてました。
(2022年12月19日撮影)
LOVEGREEN によれば
花の後にすぐ実がなる感じで
果実の色は最初は緑ですが
次第にブルーベリーと似た
黒紫になるのだとか。
これが
樹木図鑑 植木ぺディアになると
花の後に緑色の実ができて
翌年の4〜5月ごろに
ブルーベリーのような紫色に熟す
と書かれています。
まあ
狂い咲きも多いそうですから
狂い実りや狂い熟しも多いのかな
とか思ったり。( ̄▽ ̄)
(2022年12月19日撮影)
ちなみに
和名のひとつに「業平」とつくのは
『伊勢物語』の主人公としても知られる
在原業平に由来しているもの
と思われます。
柊南天に比べると
葉っぱが細く(細葉ですからね)
鋸歯もゆるい感じで
ナンパでなよなよしている
というのが差し障りがあれば
優美な感じがされる
といってもいいですけど
まあ、そういうイメージから
きているのではないでしょうかね。
そう考えるとこれも
流通名っぽい感じがしますけど
紫式部の例もあることですし
正確な背景はよく分からない
というのが正直なところです。
こういうことを研究している人がいて
それをまとめた本なんかがあると
便利なんですけどねえ。



