前回ご案内の露草は
朝開き夕方しぼむ一日花で
たまたま午前中に家を出て
群生にぶつかることが
できたわけですけど
当日はもう一輪
同じような一日花に
出くわしています。
それがこちら。
(9月29日撮影)
ハナノナで調べると
「アキノノゲシ」と出ましたが
これは一発で正解のようでした。
なんだか花のつき方が
クラスターのように見えますけど
少し仰ぎで撮ってみれば
この通り。
中心となる茎から分枝して
その先に咲いていることが
確認できるかと思います。
ところで帰宅後
山田隆彦の『草花・雑草図鑑』で
秋の野芥子のページを見てみたら
葉っぱは不規則な羽状に
切れ込んでいる
と書かれていました。
撮ってきた写真を見てみても
葉っぱを判別できなかったので
翌日(つまり昨日)
買い物のついでに
もう一度、確認してきました。
翌日は夕方に出たので
花はすでにしぼんでましたが
石塀に這っている蔓植物を頼りに
探してみたところ
どうやらこれらしい
というものを見つけました。
そしたら
どうやら茎が
N字状だかZ字状だかに
折れ曲がっていたみたいで
葉っぱを見ようとして
根元のあたりの茎を摑んでみると
めちゃくちゃ
草丈があったことが判明。
(9月30日撮影)
山田隆彦の『草花・雑草図鑑』や
金田洋一郎の『山野草図鑑』を繙くと
草丈が60〜200cmとありますから
草丈があること自体は
問題がないんですけど
それにしてもびっくりぽんでした。
で、引っ張り出した茎を見たら
不規則な羽状というよりは
切れ込みがない披針形
という感じなので
細葉[ホソバ]秋の野芥子だろう
と確定した次第です。
葉っぱを確認しに出たのが
夕方に近かったので
すっかりしぼんでしまった
花の様子がこちら。
秋の野芥子の英名は
「三河の植物観察」によれば
インディアン・レタス Indian lettuce
だそうで。
レタスの名を持つだけあって
上掲『山野草図鑑』によれば
若葉は山菜として
食用になるのだとか。
同じく「三河の植物観察」によれば
細葉秋の野芥子は
最近は秋の野芥子に含まれ
分類しないのが普通
とのことですので
英名は秋の野芥子のものを
そのまま当てはめられるのかも。
細葉秋の野芥子の若葉も
食用になるのかどうかは
不詳ですけどね。
ちなみに
秋の野芥子は野菜のレタスと同属で
前者の学名が Lactuca indica
なのに対して
後者の学名は
Lactuca sativa となります。
Lactuca はアキノノゲシ属を意味し
「季節の花300」によれば
葉や茎を切ると乳液(lac=乳)を
出すことに由来するのだとか。
なるほどそれで
茎を引き伸ばしたとき
白い液が指についたわけですね。
なお、レタスの学名の
sativa は
「栽培された」
という意味だそうです。
一見したところ
とても同じ属に見えませんけど
レタスの項目を見ると
そこに載っているレタスの花は
秋の野芥子にそっくり。
なるほどねえ。






