過ぐる9月19日に
四谷のオフィスに行く途中
JR四ツ谷駅の麹町口から出て
信号を渡ったところにある花壇で
ポンポンのような花が
目にとまりました。
(2023年9月19日撮影)
ハナノナで調べてみると
「センニチコウ」と出ましたが
これは一発で正解でした。
19日はまだ
日差しが強かったので
早く移動したかったこともあり
ピンク色のものしか気づかず
千日「紅」という名称に
違和感がありましたが
21日に行った時には
紫と白のものにも気づき
紫のものはなるほど
千日紅だと思った次第です。
(2023年9月21日撮影、以下同じ)
「千日紫」でないのは
赤紫と見たからでしょうか。
「千日」というのは
長いあいだ花の色を
楽しませることに由来します。
もっとも
紫・白・ピンクに見える部分は
厳密には花ではなく
苞[ほう]と呼ばれる部分で
花序の基部にある葉っぱが
変化したものだそうです。
その苞の間に
咲いているのが花だと知り
21日に行った時は
アップで撮ってきました。
黄花千日紅[キバナセンニチコウ]の
写真が載ってて
赤い苞の中に黄色い花が
咲いてるのが分かりますけど
今回撮った紫のものは
それにそっくりにも見えます。
だから今回のは
ストロベリー・フィールズ
と呼ばれる品種だと
一瞬、思ったんですけど
さにあらず。
苞が赤くない
というだけでなく
拡大したら
白い花弁であることが
よく分かるからです。
もっと寄って撮ったら
左の方に虫が写り込んでいて
(蛆虫のようにも見えるので
不快に思われる方もいるかと思い
マーキングはしてません)
うーん、生きてるーって感じ。
ちなみに
LOVEGREEN というサイトによれば
最初にアップしたピンク色の品種は
ファイヤーワークスと呼ばれ
正確にはピンクではなく
マゼンタのようです。
ファイヤーワークスの場合
黄色く見えるのは
蕊のようですね。
あと、同じくピンク色ので
ゴンフレナ・ラブラブラブ
と『仮面ライダーリバイス』の
ラブちゃんの声みたいな品種も
あるようですが
こちらの色もピンクではなく
マゼンタなのかしらん。
ゴンフレナ gomphrena
というのは
センニチコウ属を示す学名で
「季節の花300」によれば
鶏頭の一種を指す
ギリシャ語の
gromphaena に
由来するのだとか。
(主婦の友社、2022)を見てみたら
千日紅の別名として
千日草[センニチソウ]の他に
ゴンフレナもあがってました。
ところで
マゼンタといえば
思い出すのが
仮面ライダーディケイドの体色。
千日紅って
よほどライダーとの縁が深いようで
って、違うか。( ̄▽ ̄)
白い千日紅の品種名は
オードリー
ブリザードフラワー
ネオンホワイトなど。
紫色の品種名は
単にパープルという他
オードリー パープルレッド
ローズネオン
というのもあるようです。
あと
「みんなの趣味の園芸」によれば
草丈30cmほどの
背の低いシリーズを
バディ・シリーズというようで
ピンク、白、紫色と
揃っているようですから
四ツ谷駅前の植栽はおそらく
このバディー・シリーズでしょう。
英名は
Globe amaranth で
アマランスはヒユ属を意味する
amaranthus に由来します。
グローブは
形状からきたものでしょう。
Wikipedia には
Bachelors button
というのもあがってますが
バチェラーは独身男性
未婚男性という意味です。
ボタンが形状からきているとして
それに「バチェラーの」と付くのは
なぜなんでしょうね。
ちなみに
手元の辞書によれば
バチェラーズ・ボタンは
矢車菊の英名でも
あるようです。
矢車菊と千日紅とでは
かなり印象が違いますけどねえ。