本日は曇り空が広がり
雨が降っていなかったので
購入したチケットを
引き取りに行ってきました。
その帰り
普段使いのディスカウント・スーパー
OKの裏に出る
つま先上がりの道を歩いていくと
団地の歩道側の柵から
はみ出し気味に咲いている
細い葉の白い花に
目がとまりました。
ハナノナで調べてみると
「キョウチクトウ」
と出ましたが
これは一発で正解でした。
夾竹桃という和名は
中国名をそのまま音読みしたもので
竹のような葉っぱに挟まれて
桃のような花が咲くことから
名付けられたそうです。
竹のような葉は分かるとして
花は桃のようですかね。
形ではなく
色が似ているんだ
というのなら
まだ分かりますけど。
和名の別名には
半年紅[ハンネンコウ]
というのもあるようですが
これは紅色の種に
限定されるのではないかと。
もうひとつ
和名の別名として
ミフクラギというのが
あげられています。
ミフクラギは
沖縄夾竹桃限定の
別名でもあるらしく
枝を折った時に出る
白い汁液にふれると
皮膚がかぶれて
身が膨らむことが
由来だそうですから
あえて漢字で書くとすれば
「身膨木」でしょうか。
インド原産ですが
江戸時代に中国経由で
入ってきたらしい。
花の構造が特殊なため
受粉を媒介する虫がおらず
めったに結実しないそうです。
花期は今頃から
晩夏にかけてで
花弁がプロペラ状に
曲がるのが特徴。
換気扇の羽根のようです。
最近は
フード型の換気扇も多いので
何をいっているのか
分からない人も
いるかもしれないですけど。( ̄▽ ̄)
英名はオレアンダーで
学名の種小名を
英語読みしたものですが
「ヤサシイエンゲイ」
というサイトによれば
「オリーブの葉に似た」
という意味があるそうです。
もっとも
オレアンダーはもともと
近縁種の西洋夾竹桃を指し
Indian oleander というのが
より正確な英名のようで
樹木図鑑 植木ぺディアには
Sweet-scented oleander
(甘い香りのオレアンダー)
という別名もあげられてました。
熊本大学薬学部 薬草園
植物データベースを見ると
別名として Exil tree というのが
あげられていますけど
exil が exile の誤植だとしても
なぜ「追放された木」と呼ばれるのか
よく分かりません。
西洋夾竹桃の方は
月桂樹のような葉っぱを持ち
薔薇に似た花を咲かせる
ということで
Rosebay という別名もあると
「ヤサシイエンゲイ」に
書いてありました。
夾竹桃は以前
葉っぱが斑入りで
淡紅色の花をつけたものを
取り上げたことがあります。
その時にも書きましたが
花、葉、枝、根、果実に毒があり
(日本ではあまり果実はならないそうですが)
のみならず周辺の土壌にも
毒性があるのだとか。
そんなものが
園芸植物として流通し
こうして団地と歩道の境界に
植えられているなんて
不思議な気がします。
まあ、知らなければ
ただの白い綺麗な花の木
ですからね。
桑原桑原。