普段使いのディスカウント・スーパー
OK近くの街路樹スペースに
形成されていた大葉のロゼットが
穂先に蕾らしきものを
見せ始めてたことに気づいたのは
5月も下旬に入ってからのこと。
(5月20日撮影)
今、蕾と書きましたが
この状態で花なのかも知れず
念のためハナノナで
調べてみたところ
「ビロードモウズイカ」
と出ました。
下の写真は
上とは別の場所に咲いていた
少し大きい個体です。
(5月20日撮影)
(5月20日撮影)
以前にもロゼッタ状の大葉を
「ビロードモウズイカ」
と示したことがあり
半信半疑だったんですが
しばらくすると
下の写真のように
黄色い花がつき始め
もしかしたらもしかするかも
と思い始めたのでした。
(5月22日撮影)
(5月24日撮影)
(5月24日撮影)
花が開き掛けのような感じなので
満開になるまで待とう
とか思ってたんですが
検索して調べてみると
かぎけんWEBの花図鑑によれば
「花は閉じた感じで開きます」
と書かれていて
これ以上は開かないことが分かり
取り上げることにした次第です。
(5月28日撮影)
ゴマノハグサ科
モウズイカ属の
二年草だと書かれています。
二年草というのは
種を巻いて
1年以上経ってから開花し
開花した年のうちに枯れてしまう
誕生から枯れるまでの生活環に
2年を要するものを指すのだとか。
ということは
ロゼット状のものを確認できても
花を咲かすのが翌年
というわけですね。
(5月28日撮影)
穂先の下から
順番に咲くというわけでもなく
(5月31日撮影)
真ん中飛ばして上の方が咲いたり
穂先が曲がったりしています。
(5月31日撮影)
天鵞絨毛蕊花については
以前、酔仙翁を取り上げた際
ちょっと触れたことがあります。
酔仙翁の英名に
Mullein pink というのがあり
この Mullein は
毛蕊花、特に天鵞絨毛蕊花を指す
と手元の辞書にあることを紹介し
毛蕊花とはかなり印象が異なる
と書いたのでした。
どうしてそう思ったのかといえば
天鵞絨毛蕊花を検索して
知っていたからですが
その時点では開花しておらず
写真で示すことは
できなかったんですけど
ようやく画像をアップできたので
ホッとしております。
酔仙翁の英名はやっぱり
天鵞絨毛蕊花のような手触り
ということに
由来するんでしょうね。
毛蕊花という名称について
雄蕊の花糸[かし]に
白い毛が多いことに由来すると
「自然観察雑記帳」というサイトには
書いてありました。
ところが
weblio辞書では
雄蕊に青紫色の毛が生えるからだ
と説明されています。
どっちやねん
という感じですが
今回見かけた個体の場合
白い毛のような感じですけどね。
(5月31日撮影)
原産地は地中海沿岸で
明治初期に観賞用
および薬用に輸入されたものが
逸出したもののようです。
だとしても
街路樹スペースに生えるなんて
どこから種子が運ばれたものか。
別名は
穂咲毛蕊花、庭煙草
マレイン mullein
バーバスカム verbascum
アダムズ・フランネル Adam's flannel
などがあります。
バーバスカムは学名から
アダムズ・フランネルは
創世記に登場するアダムに
由来するものでしょう。
庭煙草というのは
薬効に由来するものかしらん。
Wikipedia によれば
咳や呼吸器の
病気や症状に対して
利用されるというのに
「煙草」なんてつけても
いいんでしょうか。( ̄▽ ̄)
上掲の写真のように
大きくなるものもありますが
近くの別のスペースには
小さい個体もありましたし
(5月28日撮影)
さらに別の場所で
ロゼットも見かけています。
(5月28日撮影)
ロゼットだと
葉っぱが虫食いの被害に
遭っておらず
まだ綺麗ですね。
こちらは来年
開花するのかしらん。
背の高い方は
咲いている場所が場所だけあって
自治体に駆除される可能性が
高いようにも思われます。
ブログで取り上げるまで
よく保ってくれた
といいたいくらいです。
このまま駆除されずに
実をつけるまで残ってくれると
いいんですけどね。