万両の実(その1)

(11月28日撮影。以下同じ)

 

近所にある

薬のクリエイトに行く途中

庭園みたいなところの道沿いに

赤い実がなっているのが

目につきます。

 

この時期

赤い実がなる木は

たくさんあって

確定に迷わされますが

今回の葉っぱの形状から

万両だと確定できました。

 

 

以前、ご案内の

 

『葉っぱで見わけ 五感で楽しむ

樹木図鑑』に載っている

藪柑子[ヤブコウジ]のページに

「縁起物四種比較」として

藪柑子、唐橘[カラタチバナ]、

千両、万両の写真が並んでいます。

 

それを見ていたら

葉っぱの形が

似ていることに

気づいたのでした。

 

 

葉っぱの縁の鋸歯が

波型で尖っておらず

葉っぱ全体が軸に沿って

内側に折りたたむように

見えるのが特徴。

 

万両の実(その3)

 

また、実のなり方は

葉っぱの下に

下向きにつくのが特徴です。

 

 

藪柑子の別名が十両

唐橘の別名は百両といって

千両、万両と桁が増えるのは

〈果実の数で「順位」が決まったようだ〉

と『樹木図鑑』には書かれています。

 

ウチの近所の万両は

実の量からすると

万両というより

百両くらいな感じかな。( ̄▽ ̄)

 

万両の実(その2)

 

もっとも

庭木図鑑 植木ぺディアには

〈千両より美しく価値が高いとして

江戸時代中期以降から

万両と称されるようになった〉

と説明されており

果実の数は関係なさそうです。

 

同じく

庭木図鑑 植木ぺディアには

〈ヒヨドリやメジロなどに

食べられてしまうことも多いが〉

人の口には〈青臭くて食用にならない〉

と書いてありました。

 

よそさまの土地のものですから

採って食べるつもりは

ありませんけど

食用にならないといわれると

ちょっと残念な気もしてきたり。