フラサバ草

 

本日、買い物に出た際に

烏野豌豆[カラスノエンドウ]が

咲いているそばで

見かけました。

 

ハナノナで調べてみたら

「ムラサキツユクサ属」と

属名が出るくらいでして。

 

フラサバ草(ハナノナ)

 

どうしたものかと見ていたら

花のそばに結実した蒴果を確認。

 

フラサバ草と蒴果

 

犬の陰嚢[ふぐり]を

思わせないこともないので

大犬の陰嚢[オオイヌノフグリ]の

同種かと思いましたが

似ていますけど

花の色が白くて

何より萼や葉の毛が目立つ。

 

大犬の陰嚢という名前で

検索してリンクをたどり

これだろうと当たりをつけたのが

フラサバソウなのでした。

 

 

名前の由来は

広島の植物ノート 別冊

というサイトによれば

19世紀に日本の植物を採集した

フランシェとサバティエ

(サバチェという表記もあり)

Adrien René Franchet et

Paul Amedée Ludvic Savatier

に由来するため

「草」以外の部分の

漢字表記はありません。

 

『日本植物目録』(1875)に

長崎で採集した植物として

掲載されているそうですが

Wikipedia によれば

ヨーロッパ原産だとか。

 

 

フラサバ草の学名は

Veronica hederifolia L.

英名は Ivy-leaved Speedwell

というそうです。

 

どちらで載っているか

知りませんけど

フランス人の執筆だから

学名の方でしょうかね。

 

 

英名を直訳するとすれば

蔦葉鍬形草[ツタバクワガタソウ]

でしょうか。

 

和名の別名として

葉っぱの形から

蔦葉犬の陰嚢[ツタバイヌノフグリ]

というのもあるそうで

英名とちょっと似てます。

 

その和名をタイトルにする

という手もありましたが

「陰嚢」という文字を

ブログのタイトルに据えるのは

ちょっと気が引けた次第。(^^ゞ

 

 

大犬の陰嚢の方も

19日に買い物に出た際

公衆電話のそばに

群れ咲いているのを

見かけています。

 

オオイヌノフグリ(2022.3.19)

 

ハナノナで調べたら

クワガタソウ属とか出て

なかなか花の名前が

出なかったんですけれども。

 

オオイヌノフグリ(2022.3.19)アップ

 

ちなみに

フラサバ草の科名属名は

大犬の陰嚢と同様

オオバコ科クワガタソウ属

となります。

 

 

フラサバ草の写真は

大犬の陰嚢よりも

花弁の色味が薄いことと

スマートフォンの

カメラの性能のためもあってか

白色が飛んでしまいました。

 

大犬の陰嚢に比べると

花弁や蕊が確認しづらいのは

ご容赦くださいまし。