テイラーにはもう1枚
バッハの詩篇 第51番を
録ったCDがあると
前々回の記事で書きました。
というのも
先週の水曜日(8日)
答案済みの答案を届けに
立川に行った際
当地のディスクユニオンで
こちらのCDを見つけていからです。
(加 ATMA Classique:
SACD2-2342、2005)
録音は2004年4月12~15日。
ソプラノは
カナダ出身の
カリーナ・ゴーヴァン。
器楽演奏は
ベルナール・ラバディ指揮
レ・ヴィオロン・デュ・ロワ。
編成は
第1ヴァイオリン4
第2ヴァイオリン4
ヴィオラ3、チェロ2
コントラバス1
チェンバロ1、オルガン1と
かなり(?)大きいんですけど
これが標準といえば
標準なのかもしれません。
ディエゴ・ファソリスが指揮する
ピリオド楽器使用の室内管弦楽団
イ・バロッキスティの演奏も
こういう編成だったので。
レ・ヴィオロン・デュ・ロワは
モダン楽器による
室内オーケストラですが
バロックの演奏法を
意識しているのだとか。
にしては
詩篇51番を聴いていた時
なんかサクソフォンのような音が
聴こえるんだけど
なんだろう
とか思っちゃいました。
いや、冗談抜きで。( ̄▽ ̄)
(おそらくヴァイオリンだと思いますが)
あと興味深いのは
上に書いた編成でも分かる通り
チェンバロとオルガンを
併用していることですが
これはリュートの代わりに
チェンバロを使ってるんでしょう。
クリストフ・ルセ指揮
レ・タラン・リリクや
上記、イ・バロッキスティの演奏など
リュートの代わりに
チェンバロで演奏している盤も
割とありますが
リュートに慣れた耳だと
ちょっと違和感があったり。
ゴーヴァンの歌い方は
カークビーで聴いた後のせいか
ややオペラティックな方に
偏っている気がして
ちょっと引っかからなくもなく。
テイラーは
カークビーとの時とは違い
かなり装飾を凝らして歌っており
カークビーとの共演盤と聴き比べると
少なからず印象が異なります。
当盤のカップリングは
バッハのカンタータ第82番
《われは満ち足れり》BWV82 の
ソプラノのために編曲した第2稿ですから
明らかにゴーヴァンがメインの盤です。
第82番は現在では
バスのためのカンタータとされ
バス歌手によって
演奏されることが多いようで
その意味では珍しいといえば
珍しいのかも。
でも
カナダが誇るソプラノだという
ゴーヴァン推しの人には
申し訳ないんですけど
バッハの詩篇51に関していえば
カークビー&テイラー盤を
自分としては推したい。
華やかさを好むなら
本盤がお勧めでしょうけど。