ゲスト指揮『ビクトリア:レクイエム』

(ポリドール POCL-2793、1992.5.25)

 

演奏はジョージ・ゲスト指揮

ケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジ合唱団。

(Choir of St. John's College, Cambridge)

 

1967年と1969年に収録した

アナログ録音を再編集したもので

原盤レーベルはロンドン、

スペイン・クラシック・コレクション

というシリーズの1枚。

 

 

「ビクトリア」とだけ書くと

女性のような印象を受けますが

フルネームは

トマス・ルイス・デ・ビクトリア。

 

16世紀スペイン

(後期ルネサンス時代)の

イエズス会の修道士で

男性です。

 

 

先日の会議で横浜に行った際

ディスクユニオンで見つけて

安かったので衝動買い。

 

名盤として

知られているのかどうか

分かりませんが

自分の指南書である皆川達夫の

『ルネサンス・バロック名曲名盤100』

(音楽之友社オン・ブックス、1992.2.10)や

その前身にあたる

『バロック名曲名盤100』(同、1977.11.1)には

ともにピックアップされておりません。

(後者は1988年10月20日発行の14刷で確認)

 

皆川の本で

〈6声のレクイエム〉というタイトルで

取り上げられているのが

本盤の〈レクイエム〉

(〈死者のためのミサ〉とも)

になります。

 

 

帰宅してから

皆川本に取り上げられていないので

がっかりしたんですけど

ところが聴いてみると

これが何気にいい。

 

セント・ジョンズ・カレッジ合唱団は

女性メンバーがおらず

高音域は少年が歌っているんですけど

これが実に整っていて

安定していて危なげがなく

素直で美しいので

感心してしまいました。

 

 

全体的にみると

ところどころ絶唱風に流れ

耳につくようなところもあるため

個人的な趣味からいえば

パーフェクトではありません。

 

それでもこの合唱団で

バッハのモテットを聴きたいなあ

と思ったくらいでした。

 

 

残念ながら

バッハのモテットの録音は

ないようですけど

その代わりに

ヴィヴァルディの声楽曲が

あることを知ったので

注文してみました。

 

それは

1枚でグローリア2曲を収めたCDで

それとは別にもう1枚

別の指揮者が振る

ディクシット・ドミヌス

その他を歌ったCDが出ていて

それとの2枚組もあることを

1枚ものを注文した後で知りました。

 

その2枚組の方が

リーズナブルな値段なんですけど

すでに1枚ものを発注しており

海外のショップだったので

キャンセルもままならず

後の祭りということに. . . Orz

 

 

久しぶりの勇み足で

落ち込んでしまいましたが

その2枚組の方も

注文しようか

せざるをえないかと

考えているところです。

(指揮者が違うことでもあり)

 

病膏肓。( ̄▽ ̄)