先にご紹介したガードナー盤のように
ヴィヴァルディとヘンデルの
《ディクシット・ドミヌス》を
カップリングにしたCDは
他にもあるようです。
その2曲に、さらに
モーツァルトの同名曲を
加えたCDとなると
そうはないかもしれません。
その珍しい
トリプル・カップリングが
こちらの盤です。
(西 Alla Vox: AVSA-9918、2016)
合唱はラ・カペラ・レイアル・デ・カタルーニャ
器楽演奏はル・コンセール・デ・ナシオン
指揮はジョルディ・サヴァール
録音は2015年6月1日です。
ヘンデルの《ディクシット・ドミヌス》は
カーディナーの YouTube 版に比べると
力強さよりも流麗さが優った感じで
(器楽が尖ってないからかしらん)
さらっとした印象を受けますが
これはこれで、いいかも。
それに対して
ヴィヴァルディの同名曲の方は
今ひとつという気がします。
ヘンデルに比べると
ヴィヴァルディの曲自体に
華やかさが乏しいのかも
しれませんけど。
ただし
ソプラノ合唱の響きは
美しいですね。
ガーディナー盤でも
ヴィヴァルディの《グローリア》が
今ひとつだったことを思えば
なかなか興味深いところ
なのかな?(笑)
もっとも
ガーディナー盤
サヴァール盤ともども
聴き直したりすると
また違ってくるかもしれません。
困ったものだというか
音楽の印象なんて
そんなものかもしれませんけど。
モーツァルトの
《ディクシット・ドミヌス》は
短いせいもあって
あまり印象に残らないですね。
もっとも自分は
モーツァルティアン
とはいえないので
そこは割り引いてもらわないと
いけませんけど。
なお
日本人の櫻田亮
[さくらだ まこと]が
テノールのソリストを務めているのは
注目に値しましょうか。
にもかかわらず
日本語解説付きの
日本流通盤が出ていないのは
なんとも寂しいものですね。