ヘンデルの
《ディクシット・ドミヌス》のCDは
スウェーデンの演奏者に拠るものも
手許にあります。

『ヘンデル:新発見のグローリア』輸入盤
(瑞 BIS Records: BIS-CD-1235、2001)

 

演奏はアンデシュ・エーヴァル指揮

ストックホルム・バッハ合唱団

ドロットニンホルム・

バロック・アンサンブルです。


こちらには
エマ・カークビーの歌う
ヘンデルの《グローリア》を
ローレンス・カミングス指揮
王立音楽アカデミー・
バロック・オーケストラの演奏で併録。

キング・インターナショナルから
『新発見のグローリア』と題する
日本流通盤も出ていたことを
最近になって知りました。


ちなみに
本盤のメイン・タイトルは

世界初録音と謳われている
《グローリア》の方になります。

世界初録音は
ガーディナー盤かと思っていましたが
カークビー盤が2001年5月3日
ガーディナー盤は2001年6月5〜6日で
わずかにカークビー盤が早いのでした。

CDのリリースも
カークビー盤の方が
早かったのかどうか
調べておりませんけど。


ガーディナー盤の
《グローリア》のソロは
ジリアン・キースですけど
やや表情を付けすぎの嫌いが

あるかも。

BIS盤のカークビーは
さすがの貫禄というか
肩の力の抜けた
さらっとした歌唱で
個人的には好みです。


メイン・タイトルこそ

新発見の《グローリア》ですが
ストックホルム・バッハ合唱団による
《ディクシット・ドミヌス》の合唱も
素晴しく聴きごたえがありました。

《ディクシット・ドミヌス》は
1986年1月、教会での録音で
マイクの位置が遠い気がしますけど
合唱が混濁していてクリアではない
という感じはしません。


不思議だなあと思って
先にも書いた通り
NAXOS盤

《デッティンゲン・テ・デウム》を
もう一度、聴き直してみたら
さほどひどくはありませんでした。

むしろ合唱がクリアに聴こえてきたという。

再生装置やスピーカーの質、
イヤホンで聴くかどうかでも
ずいぶんと印象が変わるようですので
以前、書いたことは
初見(初聴?)の第一印象
ということにしといてください。

でも、自分が
ヘンデル的な大編成ぶりが好みではない
というのは変わりませんので
ヘンデリアンに
宗旨替えするかどうかは
微妙なところですけど。( ̄▽ ̄)


それにしても
こうなってくると
古楽演奏以前のモダン演奏は
どういうものだったのか
他の古楽演奏はどんなものかが
気になってくるところ。

ですが
それはまた、その内に
おいおいと。

大編成が好きではないのに
単なる好奇心で買い漁るのは
ちょっと躊躇われることでもあり。