ヘンデル作品番号は
今では Wikipedia などで
簡単に調べられますが
自分の場合、最初
『ヘンデル全集』の別冊解説を
参照しておりました。
(ユニバーサル ミュージック、2004.10.20)
この本は
ユニバーサル ミュージックが出した
CD全77枚組に及ぶ
(ヴィヴァルディ48枚、ヘンデル29枚)
『ヴィヴァルディ&ヘンデル全集』の
別冊解説です。
Amazon の商品ページ掲載の
商品紹介によれば
本全集の解説書によって
ヴィヴァルディの作品整理番号である
リオム番号(RV)と
ヘンデル作品番号が
日本で初めて完全な形で紹介された
とのことです。
こちら↑の本は
去年の1月に帰省した際
地元の古本屋
オヨヨ書林 せせらぎ通り店で
見つけたものです。
『ヴィヴァルディ全集』別冊解説は
すでに「日本の古本屋」で
購入済みでした。
オヨヨ書林で見たとき迂闊にも
ヴィヴァルディとセットだと気づかず
こちらに帰ってきてから
初めて気づいたという。(^^;ゞ
それはともかく
『ヘンデル全集』別冊解説によれば
ヘンデル作品番号というのは
1955年から刊行が始まった新全集の
校訂出版に携わっていた研究者
ベルント・バーゼルトが
『ヘンデル便覧』(1978〜1985)出版時に
初めて付けたものだとのことです。
前回ご紹介の
ブリュッヘンほかによる
『木管のためのソナタ全集』は
1973〜74年の録音で
そのころには、まだ
HWV番号はなかったことになります。
ですから併記されてないのも
まあ、しょうがない。
それに対して
ブリリアント盤は
1991年イギリス録音盤の再発なので
原盤リリース時に付いてなかったのか
と思わなくもないんですけど
見事に何もない。
ブリュッヘン盤もブリリアント盤も
CDリリース時ないし再リリース時に
再発したレーベル側が
HWVを補足して併記するくらい
してもいいだろうと
思わなくもないですけどね。
とかなんとか
ぶつぶつ言いながら
『ヘンデル全集』別冊解説を
ひっくりかえし繙いて
ブリリアント盤のHWVを
調べにかかったところ
ヘンデルの作品1とされる曲集の
成立事情がかなり複雑であることが
分かってきました。
それについては、また改めて。
ちなみに
ヘンデル作品番号については
『ヘンデル全集』別冊解説の執筆者でもある
三澤寿喜の『作曲家◎人と作品/ヘンデル』
(音楽之友社、2007.1.10)
収載の資料篇
「ジャンル別作品一覧」でも
確認することができます。
ご参考までに。