以前『現代音楽史』を紹介した際
バロック音楽で精一杯
と書きましたけど
比較的よく聴くのは
バッハとヴィヴァルディ。

ヴィヴァルディは
最近になって
声楽曲を中心に
はまったクチですけど。

その一方
かつてはバッハと並ぶ存在で
「音楽の父」であるバッハに対し
「音楽の母」と(日本独自の呼称)
いわれていたヘンデルの曲は
あまり聴きません。


自分が古楽にハマる

きっかけとなったシリーズ
〈オーセンティック・ベスト50〉
(BMGビクター)には
ヘンデルの楽曲が
有名な《水上の音楽》や
《王宮の花火の音楽》はもちろん
オラトリオ《メサイア》も
ラインナップに入っていないという

不思議なシリーズでした。

 

それでも

ヘンデルがまったくない

というのは憚られたのか
以下の2枚組の1巻(第21巻)が

加わってました。

フランス・ブリュッヘンほか
『ヘンデル:木管のためのソナタ集』
ブリュッヘンほか『ヘンデル:木管のためのソナタ全集』
(BMGビクター BVCC-1853〜54、1992.5.21)

これは買った当時

数回、聴いただけで
熱心なヘンデル・フォロワーになることは
ありませんでした。


上記の器楽曲とオラトリオは
その後、各種ガイド本を参考にして
買い揃えましたけど
バッハやヴィヴァルディのように
いろいろな演奏を聴き比べる
というふうにはならず。

なんでかなあ。

それでも
室内楽曲やチェンバロ曲などは
ブリリアントから出ている

安いセットを見つけると
買ったりしてたんですけどね。(^^ゞ


いずれにせよ
ヘンデルの音楽については
関心が薄かった。

ところが最近
ヴィヴァルディの
トリオ・ソナタを聴いた流れで
ヘンデルの室内楽曲が
気になりまして。

幸い手許には
以前買って一度聴いただけの
ブリリアント・クラシックス版
ヘンデル室内楽曲全集(6枚組)が
ありました。

ブリリアント盤『ヘンデル:室内楽全集』
(蘭 Brilliant Classics 92192、2004.1.21)

リリース年月日は
タワーレコードオンラインに拠ります。

 

録音は1991年で

イギリスでリリースされたものの

再発盤になります。



買っておいた自分を誉めながら

これ幸いと聴き始めたんですけど
実はこのブリリアント盤、
どこにもヘンデル作品番号が
記載されていません。

ヘンデル作品番号というのは
ヘンデル作品目録を意味するドイツ語

Händel-Werkverzeichnis に基づき
HWV と略記されます。

(V は verzeichnis の頭文字)

急いで書いておくと
上掲のブリュッヘン盤にも
ヘンデル作品番号は未記載です。

というわけで
ブリリアント盤に収録された曲の

HWV番号を調べてみよう
と思ったのでした。

 


すぐに分るだろうと思ったんですけど
これが泥沼にはまるきっかけだとは
神ならぬ身の知るはずもなく。

その泥沼については
長くなりますので
また改めてアップすることにします。