(コアミックス:ゼノンコミックス、2020.9.3)
『ワカコ酒』15巻と同時発売で
奥付上は9月3日発売ですが
8月20日には
『ワカコ酒』と一緒に
店頭に並んでいるのを見ました。
『ワカコ酒』15巻と一緒に購入し
『ワカコ酒』読んだ後、続けて
その日か次の日のうちに読了。
今回、ワカコがカバーに
目立つように描かれていますが
もちろん本編中にも登場します。
三十五夜「菜の花の天ぷら」は
『ワカコ酒』15巻冒頭の
347夜と同じメニューですけど
同じ話の表と裏
というわけではないのが
ちょっと残念でした。
他に、四十七夜「姉妹酒」で
姉とともに顔を出している他
四十六夜「サザエのつぼ焼き」では
大将が思い出したりするシーンに
登場したりしています。
「姉妹酒」のようなエピソードは
新久千映が原作者として
ストーリーを提供していることを
うかがわせるような話ですね。
三十八夜「山芋フライ」の冒頭で大将が
李白が言ったらしい名言を
引用していますけど
こういう文学趣味なんかも
新久が原作を書いていることを
うかがわせる気がします。
そういえば
『ワカコ酒』15巻のメニュー
368夜「とんかつ」の中に
「かの文豪は
とんかつを食べるとき
熱燗を飲んだとか」(p.124)
「いつか見た映画でも
熱燗を合わせていた」(同)
というワカコのモノローグが
ありました。
文豪は、あるいは
池波正太郎あたりかと
想像がつきますけど
映画の方は何でしょうね。
ちょっと気になっていたのに
前回の記事で書き忘れたので
ここで備忘的に書いとくことにします。
というふうに
ワカコ絡みのことで
いろいろと注目されるんですが
本巻の読みどころ、トピックスは
「特別裏メニュー」の一編
SP「居酒屋カレー」で描かれる
大将と八っちゃんとの出会いを描いた話だと
個人的には思っています。
それと
八ちゃんが
大学の先輩(社会人)を連れて
お客として登場する
四十一夜「いぶりがっこ」。
それぞれ
八っちゃんの学生服姿や
私服姿が見られて
八ちゃんファンにとっては
たまらない
そして見逃せないエピソードに
なっているかと思います。
とか書いたりするのも
まさに大将が独白するように
「ちょっと こそばゆいねぇ」(p.66)
という感じなんですけど。( ̄▽ ̄)
今回の巻では
四十夜「オニオンスライス」
四十一夜「いぶりがっこ」
四十三夜「梅ときゅうりのたたき和え」
四十四夜「そら豆」など
実際の自炊に(というか、自宅酒で)
応用できそうな簡単なメニューが多く
まあ、断酒中ではありますが
たいへん参考になった次第です。
特に、新玉ねぎなら
水にさらさなくとも
スライスした時の辛味を
抑えることができるという蘊蓄は
ありがたいですね。
今度やってみましょ。
「箸休め」という角書きが付いた
「大将TVデビュー!?」は
実写化記念、見開きエピソード。
実写化については
作画の猫原ねんずと
原作の新久千映が
それぞれカバー袖で
コメントを寄せていることも
付け加えておきましょう。