ティグラン『ア・フェイブル』

(ユニバーサル ミュージック

 UCCM-9329、2014.8.13)

 

今年度の夏期講習が終了したのは

自分の場合、8月20日でした。

 

今年は横浜校での講習がほとんどで

横浜校に行ったときは

ディスクユニオンに寄るのが

ほぼ定番と化してました。

 

もっとも

間を置かずに何度も寄ると

棚揃えが代わり映えしないことも。

 

それもあって昨年の講習では

採点業務が早く終わって

午後、時間があるときなど

関内のディスクユニオンまで

足を延ばすことも

たまにあったり。

 

今年も一度だけ(19日に)

関内に行ってみる機会があり

そのとき店内で流れていたのが

ティグランの『ア・フェイブル』からの

1曲でした。

 

その

ミニマリズムを彷彿させるピアノ演奏に

ピピッときたので

そのとき、かけている曲として

ディスプレイされていたCDを

即買いしたのでした。

 

 

帰ってから聴いてみたところ

店内で心を打ち抜かれたのは

「サムサーラ」だと思います。

 

これと

マイケル・ナイマンを

彷彿させなくもない

美しいメロディーが印象的な

「ザ・スピナーズ」が

個人的にはお気に入り。

 

 

ちなみに samsara は

「流れること」を意味する

古代サンスクリット語だそうで

仏教では輪廻転生と訳される言葉だとか。

 

また spinner は

「回転するもの」という意味の英語で

samsara と同じニュアンスが
こめられているのかもしれません。
 

遅ればせながら付け加えておくと

タイトルの fable は

「寓話」という意味の英語です。

 

 

タスキに

Jazz The New Chapter とあり

管理番号の後に〈ジャズ〉とあるように

棚の位置的には

ジャズになるようです。

 

それもあって

自分にとっては

実際に楽曲を耳にしなければ

絶対に出会えない

探そうとしないような

アーティスト。

 

自分の印象だと

これってミニマリズムのピアノでは

という感じだったわけなので

探すとしたら

現代音楽か

ポスト・クラシカルの棚を

探してたでしょう。

 

音楽の方向性は違うんでしょうけれど

ハウシュカの音楽を知った時と

同じような感銘を受けた次第。

 

ハウシュカ

初めて当ブログで紹介した際

ミニマル・ミュージックを連想させる

というようなことを

書いてますけど

どうも自分は

ミニマリズム風の音楽に

惹かれる傾向があるようです。(^^ゝ

 

 

もちろん

ティグランの本盤には

ミニマリズム風のものだけではなく

ディズニー映画『白雪姫』の挿入歌

「いつか王子様が」の

ピアノ・ソロによるリアライズとか

いかにもジャズっぽい演奏も

収録されています。

 

トラック1の

「レイン・シャドー」などは

イヤホンで聴いていたら

スクラッチ ノイズが入るので

最初、傷ものディスクかと

思ったくらいでした。

 

雨音を模したSEでしょうけど

よく考えたら

CDの盤面に傷があれば

スクラッチノイズどころか

そもそも再生されないわけでw

 

 

面白いのは

鼻唄のような

ティグランのボーカルが

入ってくる曲もあること。

 

グレン・グールドのレコードに

グールドが演奏中

ハミングする音も入っている

というエピソードを

彷彿させます。

 

クラシックだとダメだけど

ジャズ(とされるもの)なら

OKなわけで

グールドがジャズ的だと

いわれることを思い出したり。

 

 

たまたま入った店内で

BGMとして流れていたCDを

買うというのは

めったにないことです。

 

(探していたものが

たまたま店内でかかった

ということはありますw)

 

たまたま店内の棚で

面白そうな盤を見つけることも含め

そういう偶然の出会いが

自分の世界を拡げてくれるから

店舗通いはやめられない。

 

これは音楽だけに限りませんけどね。

 

 

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