ヴィヴァルディの

ソプラノ・カンタータで

前回ご案内のモード・アンティコ

録音していないのは

RV649、650、663、666 の4曲。

 

と分かってみると

残りも聴いておきたくなるのは

自然な流れ。

 

この4曲を聴くために

まず購入したのが

以下の1枚です。

 

『ヴィヴァルディ:カンタータ集』

モニハン『ヴィヴァルディ:カンタータ集』

(香 Naxos: 8.573003、2014)

【演奏】ディアドラ・モニハン(ソプラノ)

    アンサンブル・ノタ・ヴェラタ

【収録】RV680、650、679、649、681

【録音】2012年12月、2013年1〜2月

 

いやあ、まさか

ナクソス盤に入っているとは

おまけに日本語のタスキ(オビ)まで

付いているとは思いもよらず。

 

 

通奏低音は

ヴィオラ、チェロ、チェンバロという

しごく真っ当な組み合わせ。

 

《恋人から遠く離れて》RV680 には

その他に1挺のヴァイオリンが加わり

《ため息ついて何になろう》RV679 と

《何ゆえかくもたおやかに》RV681 には

2挺のヴァイオリンが加わります。

 

つまりソロ・カンタータと

ヴァイオリンを伴うカンタータが

交互に収録されているわけでして

その内のソロ・カンタータが

モード・アンティコの未録音曲になります。

 

なお《美しいぶなの木陰で》RV649 は

本盤以外に録音されたものを知りません。

 

 

演奏は可もなく不可もなくというか

モード・アンティコ盤を聴いてしまうと

あまりにまともすぎるような印象を受ける

というのが正直なところかも。

 

あと、ソプラノ独唱に関しては

コロラトゥーラ風に音をのばす際

妙な言い方になりますが

なんだか、うがいをしているような

猫が喉を鳴らすような感じに聴こえて

そこが味なのかもしれませんけど

ちょっと気になりました。

 

 

モード・アンティコ盤は

器楽伴奏が加わる曲の場合

通奏低音楽器群に

テオルボないしキターラが

加わってました。

 

モード・アンティコは

ソロ・カンタータのRV649と650を

録音していないので分かりませんけど

その他のソロ・カンタータでは全て

テオルボないしキターラを使ってました。

 

のちに御紹介する予定の

ロベルタ・インヴェルニッツィ盤でも

曲によって加わるのは

アーチリュートかテオルボでしたので

イタリア系の演奏家だと

ヴィオラを使わない

という印象があります。

 

 

ヴィオラを使わず

リュート系の楽器を使うのが

当時のお約束なのか

楽譜に明示されているのかまでは

ちょっと分かりません。

 

バロック時代のことですから

使用楽器について

自由裁量が許されていたとは思いますけど

リュートやギター系の楽器を使うと

曲の盛り上がりがかなり違う

という気がします。

 

今回の演奏者はいずれも

イギリスかアイルランドで生まれたか

どちらかに在住ないし

活動の基盤を置いている人たちなので

やっぱりお国ぶりというのがあるのかしらん

とか思っちゃったりしたことでした。

 
 
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