昨日は横浜で塾の会議があったので
会議の前に横浜そごうへ寄り
6階のそごう美術館で開催中の
「不思議の国のアリス展」を観てきました。
9月21日から開催されており
その前にたまたま開催を知って
ローチケで前売り券を
購入しておいたのですが
なんだかんだで今ごろになったという。
『不思議の国のアリス』をモチーフとする展示は
これまでにも何回か開かれており
気づいた限りで観に行ってはいますし
『アリス』関連の新訳や文献も
気づいた限りで購ってるので
新しい知見というのはないだろうと思いつつ
アリス好きとしては行かざるを得ず。
文献などで見たことのある
イラストや本の現物を
直接、観られるというのが
個人的にはポイントで
あとはパンフさえあれば充分
という気持ちで臨んだわけです。
こちらが美術館入口。
全体が3部に分かれており
章立てになっていて
第1章は出版当時の資料を紹介
第2章はさまざまなイラストを配しつつ
2つのアリスのストーリーを紹介し
第3章は現代のアーティストによる
新作の展示というのが
だいたいの構成で
第2章以外は撮影禁止。
それでも
マリー・ローランサンや
サルヴァドール・ダリなど
文献でしか知らないイラストの
現物が見られれば、やっぱり
「おおっ」と感動するもんです。
ことにマリー・ローランサンの本は
以前、200万の値がついていたことを
記憶しているだけに
ちょっと見方が違ったかも。( ̄▽ ̄)
意外と小さい本でした。
撮影できる第2章のフロア
『鏡の国』のストーリー紹介では
昔、文献で見たきりの
ラルフ・ステッドマンが描く
イラストが展示されていて
現物を全点(?)観ることができたのが
嬉しかったなあ。
やはり『鏡の国』を描いた
アンヘル・ドミンゲスのイラストも
こちらは初見だと思いますすが
印象的でした。
鏡の国では黒髪ロングなのに
現実の世界では金髪くせ毛のロング。
黒髪ロングのアリスは
妖怪人間ベラ風で
いかにもスペイン風の怪しさもあり
ちょっと本で持ってたいかも。
ステッドマンもドミンゲスも
パンフ(図録)に載っているから
それでいいといえばいいんですけど。
おそらく初見なのは
舞台化された時のスチールや
オペレッタ用なのか
レコードや楽譜などの
音楽関連の資料。
こういうのこそ
実際の音を聴かせるような
処理なり工夫なりがされていると
ありがたかったんだけどなあ。
あと、印象に残ったのは
ウラジミール・クラヴィヨ=テレプネフ
というロシアのフォトグラファーが
2010年に完成させたフォトアート。
娘たちのために作ろうと思ってから
10年かかったそうですけど
オペラ歌手の娘で
舞台経験もあるという
アリス役の少女が
実に可愛い。
これは本になっているのなら
手許に置きたいですね。
映像展示のうち
世界初のアリス映画は
DVD化されており
当ブログでも紹介したことがあります。
もう1本
1933年のパラマウント版は
トレイラー(予告編)のみでしたが
これは初見でしたので
ありがたかったです。
全編のフィルムが残っているのなら
DVDでもBlu-rayでもいいので
ソフト化してほしいところ。
その他、今回の展示用に作られた
動画ガイドがふたつ。
オックスフォードで行なわれているという
アリス祭りで
アリスを演じる少女が映っていて
さすが本場(?)
可愛かったのが印象に残ってます。
今回は展示だけではなく
リアル脱出ゲーム「不思議の国からの脱出」
というイベントが仕掛けられていたり
(別途入館料と謎解きキット購入料が必要)
貸出料金が発生する音声ガイドが2種類あって
その内のひとつが
「クイズ・バトル」編だったりと
いかにも現代風の(ゲーム世代向けの)
イベントが用意されていたのは
今回の特徴といえそうです。
まあ、初老のオジさんが
一人で観にきてるわけなので
ゲームに参加しないのはもちろん
会議前でケツカッチンだったこともあり
クイズの方もスルーしましたけど。
そういえば展示会場には
フォトッセッション用のブースがあり
なりきり用の抱き人形も
置いてありましたが
これまた独り者の男性には
関係のない趣向で。( ̄▽ ̄)
展示室を出たところにショップがあって
パンフ(図録)やグッズを売ってました。
パンフは表紙が色違いで2種類あり
内容は一緒ですけど
ここは清水の舞台から飛び下りる気分で
2冊とも購入。
発行年月日は記載されておらず
(マルC 2019−2020とあるのみ)
編集発行は、なぜか東映です。
他に、クイズバトルのベースと思しい
QuizKnock 著『アリス好きに贈る33の秘密』
(東映株式会社、2019年3月16日発行)
という展覧会オフィシャルブックも購入。
その他、各種訳書を始め
ポップアップ絵本や
ビッグブックなんてのも売ってましたけど
(河出文庫の『不思議の国のアリス
ミステリー傑作選』2冊もあったw)
どれが持ってるもので
どれが持ってないものか
判断がつかないものが数冊ありまして
しょうがないから、すべてスルー。
ポーチやトートバッグ
クリアファイル
トランプやマグネットなどのグッズ類、
クッキーやキャンディー
紅茶などの食品類も
すべてスルー。
なかには
展示開催期間限定の商品も
あったんですけどね。
展示スペース外の
ショップで売られていますので
気になるという方は
行かれてみてはいかがでしょう。
開催は11月17日まで。









