
(WHDジャパン、IDM-26、2009年4月24日発売)
世界で初めて映像化された
『不思議の国のアリス』Alice in Wonderland
(監督:セシル・ヘプワース&パーシー・ストウ、1903年、英)と
3番目の映画化作品
(同題、監督:W・W・ヤング、1915年、米)の
2本を収録したDVD。
いずれもモノクロ、サイレント作品です。
DVDのジャケットに使用されているのは
1915年版のスチール。
このスチールから想像される通り、
1915年版の方が出来が良いです。
尺も、約50分と長い。
これに対して1903年版は10分程度。
かーなーり省略していますが、
マッド・ティー・パーティーはあります。
それに対して1915年版の方は
マッド・ティー・パーティーはない代わり(か?)、
アリスが芋虫に言われて暗唱する詩
「もう年だってば、ウィリアム父さん」が
原作の挿絵のまま実写化されています。
なぜ、その詩の実写化にこだわる!
と思わずツッコミを入れてしまいそうになるんですけど(藁
そのうえ、モック・タートル(にせウミガメ)の
身の上話の場面もあって、
海老のカドリールの踊り方を紹介する場面で
セイウチが(それも2頭)出て来たのには驚いた!
(出てくるとこが違うだろw)
着ぐるみの造形もリアルだし(特に白ウサギがいい)、
1915年版、なかなか侮れません。
でもまあ、フィルムの痛みで画質が荒いこともあり
(特に1903年版は痛みが目立ちます)、
両方とも、アリス・マニア以外には
オススメできないかな、やっぱり(藁