アンナ・カリーナ主演の映画『アンナ』

ほとんど情報なしで観に行ったと

前回、書きましたが

実は手許には

映画を観る前から買っといた

サントラ盤CDがあったりします。

 

『アンナ』サントラ盤(2007年)

(ユニバーサル ミュージック

 UICY-6830、2007.4.18)

 

こちら、

フレンチ・ポップスのガイド本に

紹介されていたので

勢いで買ったものなのですが

映画が未見だったこともあり

最初に聴いた時は

「ふーん」という感じで聴き流し

そのまま忘れてました。(^^;

 

映画を観てから聴いてみると

また違った印象を持つことができますね、

当り前だけど。

 

 

以前は流し読みしていた

日本語版のライナー(鈴木孝弥 執筆)も

映画の解説として

たいへん参考になります。

 

勢いで買ったとはいえ

やっぱ買っといて良かったわけですけど

歌詞対訳がついていないのが

珠に瑕。

 

おそらく原盤のライナーにも

歌詞などは載ってないと

想像されるので

まあ、仕方ないか……

 

 

……と思っていたところ

かつて日本で映画が初公開された時

同時にリリースされた際の

紙ジャケット仕様のCDのライナーには

歌詞が対訳付きで載っていることを

Amazon のコメント欄を読んで知りました。

 

その Amazon に出品されている

中古商品を見てみたところ

新宿のディスクユニオンが出品しており

知ってしまった以上

居ても立ってもいられず

昨日、歯の定期検診の帰りに

ついふらふらと

買いにいってしまった次第です。

 

『アンナ』サントラ盤(1998年)

(マーキュリー・ミュージックエンタテインメント

 PHCA-1060、1998.6.10)

 

マーキュリー・ミュージックエンタテインメントは

発売元であり

販売はポリグラム。

 

レーベルはフィリップスで

企画番号に PH とあるのは

そのためですね。

 

収録内容は

ユニバーサル盤とまったく同じで

ジャケットのデザインも御覧の通りですが

レーベル面のデザインまで一緒でした。

 

 

ライナーは

これまたユニバーサル盤と同じく

大判の紙を折り畳んだものですが

今回の映画パンフにあたる

『CINEMA VALERIA[シネマ・ヴァレリア]』

7号にも寄稿していた

カジ・ヒデキの文章が載っています。

 

この方、当ブログで紹介したことがある、

フランス・ギャルの

「夢みるシャンソン人形」を

カバーしたユニット

ブリッジのメンバーだったようですね。

 

そのカバーが収録されたベストアルバム

『EPLP』がリリースされたのは

ブリッジが解散して2年後の1997年で

映画『アンナ』が初公開される

前年のことでした。

 

マーキュリー盤のライナーも

『シネマ・ヴァレリア』のエッセイも

アナログ原盤の価格が

どれくらい高騰していたかなども含め

時代の空気を伝える

興味深い読み物になっています。

 

 

でも何といってもありがたいのは

歌詞の原文とその対訳が載っていること。

 

いちおうミュージカル映画でもあり

歌詞の内容が分かると

映画の内容の理解も

いや増すというものですからね。

 

 

先のブログ記事にも書いた通り

映画『アンナ』の音楽は

作詞作曲ともすべて

セルジュ・ゲンスブールが担当しています。

 

ですから『アンナ』のサントラ盤は

ゲンスブール・フリークの

お宝アイテムなわけであり

だからアナログ盤の価格が

高騰していたわけですけど

CD盤の方はどちらも安価で購入可能。

 

これも時代の趨勢というものでしょうか。

 

 
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