(白泉社 HC SPESIAL、2018年8月10日発行)
honto からの通知で出たのを知り
昨日、夏期講習の帰りに
書店に寄って買ってきました。
「3年ぶりの新刊」
と、オビには書いてありますが
てことはつまり
『ことこと ほとほと』(2015)以来
ということになりますね。
作者を彷彿させる
まんが家・寝待月ひるねさんと
彼女が飼う3匹の猫との
交歓を描いた作品。
「エッセイ風コミック」
と、やはりオビにありますが
エッセイまんがではない
ということでしょうか。
でも、読んだ印象は
完全に「エッセイまんが」でしたけど。
というか
あとがき まんがを集めた感じ
かな。( ̄▽ ̄)
もともとは
友人に配るために書いた
ホチキス止めの
手づくりのコピー本だったようです。
それが白泉社の
電子雑誌への連載が決まり
ついに1冊にまとまったのだとか。
改めてネームを活字で組むと
吹き出しのサイズを変えたりせねばならず
雰囲気も変わるだろうからということで
手づくりの体裁のまま
掲載されました。
そこで単行本化にあたっても
カバー裏のバーコードとISBN、
雑誌コードや定価表示以外は
すべて手書き文字の体裁で
装幀することにしたそうでして。
何といってもそこがいちばんの特徴。
オビのコピーが手書き文字
というのは
見かけなくもないですけど
本体の奥付まですべて手書き文字
というのは珍しく
さすがにやってくれますなあ
と感心することひとしきり。
自分は猫派ではありませんし
(犬派でもありません)
ペットを飼った経験はないので
ふーん、という感想しか覚えませんけど
猫好きにとっては
「猫愛ダダ漏れ」(オビの惹句)な
たまらない1冊なのでしょう。
大佛次郎と内田百閒の
猫本についても言及されていて
そこらへんは楽しめました。
大佛のエッセイに対して
猫好きの視点から
あるべき結末を妄想するあたり
『春風コンビお手柄帳』巻末エッセイの
北村薫みたいですね。
そういえば
小沼丹の小説の雰囲気など
わかつきめぐみの趣味に合っていそうですが
読まないのかなあ。
北村薫のように
「つらかった」「二度と読めない」
となっちゃうかしらん。