三菱自動車の
ミニカのCMについて
いろいろ検索しているうちに
「自動車CM大全」というサイトを
見つけました。
そしたら
1993年のCMのあと
1994年のCMにも
「夢見るシャンソン人形」の
カバーが使われていて
それはいいんですけど
なんと! 演奏者が
異なっていたのでした。
それが今回、紹介する
nice music のカバーなんですが
残念ながらシングルCDは入手できず
同曲を収録したアルバムで
聴きました。
それが下に掲げた
ユニットの 2nd アルバム
『NICE MUSIC NOW!』です。
(ビクター VICL-496、1994.1.21)
nice music のカバーは
「LITTLE CHANSON DOLL」と題して
英語の歌詞で歌われているのが特徴。
英訳詞を担当した
アルフレッド・バーンバウムは
アメリカ人の日本文学翻訳家として
Wikipedia に項目が立ってます。
たぶん同一人だと思いますけど
どういう経緯で
翻訳をすることになったのかは不詳。
数少ない英訳詞のひとつとして
珍重されるかもしれません。
nice music は
公式サイトによってまとめれば
ボーカル、ギターの佐藤清喜と
キーボードの清水雄史によって
(共にプログラミングも担当)
1991年に結成され
1993年にビクターから
メジャー・デビューしたユニットで
4枚のアルバムをリリースし
1996年に解散
ということになります。
ディスコグラフィの
[DATA] というところをクリックすると
各作品についてのコメントが
別ウィンドウで開きます。
ただ、それを見てみても
なぜ英語の歌詞で
ということになったのかは
分かないのですけどね。
先行するブリッジとの差異を
意識しただけかもしれませんが。
訳詞の中では
A doll, not a puppet
というフレーズが
ちょっと印象的。
doll と puppet は
違うのか、と
はっとさせられました。
ちなみに
I dream I'm your real boy, too.
というフレーズがある
ということからして
歌詞の中の「わたし」は
男性ということに
なるのかしらん。
だとしたら
かなり異色な歌詞ですけど
よくよく考えてみたら
男性ボーカルという時点で
かなり異色なわけでした。
インストゥルメンタルは
ピコピコ系の電子音が耳につきますが
こういうタイプのアレンジって
当時の音楽性のひとつのかたち
だったんでしょう。
細川ふみえバージョンも
基本、打ち込みによるアレンジですけど
ギターの音が前面に出ているので
nice music とは異なる印象。
先にふれた
公式サイトでのコメントによれば
1st アルバムをリリースした際
テクノポップと呼ばれたのに嫌気がさして
2nd ではピコピコを減らしたのだとか。
もっとも
2nd に先行して作られた
「LITTLE CHANSON DOLL」については
1st のノリが持続していたと
思いますけれど。
ちなみにCMはこちら。
2種類、見つかりましたが
どちらが先行するかは
ちょっと分かりません。
主演は、ともに
1993年版に引き続いて
石田ひかりです。