『スウィング・バッハ』

(東芝EMI: TOCE-8311、1993.11.17)

 

レーベルは

ヴァージン・クラシックス

でいいのかしらん?

 

英題は

Bach Hits Back: 

A New Cappella Tribute

といいます。

 

 

自分が初めて買った

スウィングル・シンガーズのCDです。

 

いつだったかは忘れましたが

その当時、新宿にあった

ヴァージンのCDショップで

見つけたのではないかと思います。

 

スウィングル・シンガーズの名前は

知っていたので

見つけた時は即行で買いましたけど

こちらは、ウォード・スイングルが

1984年に引退したあとの

いわゆる新スイングル・シンガーズによる

ディスクでした。

 

 

1960年代のディスクでは

「スイングル・シンガーズ」

と表記されていましたが

1990年代のディスクになると

「スウィングル・シンガーズ」

と表記されています。

 

ここらへん

時代の違いが出ていて面白いですし

ウォード・スイングルがいた頃のグループを

「スイングル・シンガーズ」

ウォードが引退したあとのグループは

「スウィングル・シンガーズ」

と、表記を使い分ける方が

分かりやすいのではないかと思います。

 

だから旧譜の記事では

「スイングル・シンガーズ」

としましたし

新譜の記事を

「スウィングル・シンガーズ」

としましたが

メンバーが異なるだけで

グループ自体は同じですから

ご注意ください。

 

 

で、今回の

スウィングル・シンガーズ盤ですが

タスキ(オビ)裏の表示によれば

どうやら来日記念盤として

日本が世界初リリース

となるようです。

 

全21トラックの内

全部が全部スキャット

というわけではなく

一部のコラール(ルター派の讃美歌)は

普通に合唱曲として歌われています。

 

その意味では

よりクラシックのテイストに

近いといえますが

オリジナルの

スイングル・シンガーズの奏法と

多少異なるわけでして。

 

とはいえ

買った当時は

そんなことも知なかったし

当然、意識することもなく

個人的にお気に入りの

小フーガ ト短調 BWV578とか

ブランデンブルグ協奏曲

第3番 ト短調の第1楽章とかが

スキャットで歌われているので

いっときヘビロテしてました。

 

 

小フーガで

ちょっと思い出しましたけど

同曲を演奏した映像が

ピーター・ユスチノフがナビゲーターだった

バッハの生涯を紹介する番組で

流れた記憶があります。

 

あれはNHKで放送したのだったか知らん。

 

 

今回、前回紹介した盤

掘り出した時に

いっしょに出てきたので

久しぶりに聴いてみたのですが

コーラスは優れているのですけど

60年代の空気感までは

出せていない感じがしました。

 

もちろん

90年代の録音なので

60年代と同じでないのは

当然ですし

同じものを求めるのが

無茶なんですけどね。

 

 

というわけで

これはこれでおすすめですし

前回、紹介した

『200CD バッハ 名曲・名盤を聴く』

(立風書房、2000)にも

取り上げられています。

 

ただ、個人的には

初代の魅力には及ばない印象

という感想であることを

付け加えておきたいのでした。

 

もっとも、これは

個人の感想に過ぎませんけどね。(^_^)

 

 

それにしても

なんなんだろうなあ、

あの60年代っぽい

そして『11PM』っぽい

あの感じって。

 

 

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