『ジャズ・セバスチャン・バッハ』

(日本フォノグラム PHCE-4139、1994.12.5)

 

レーベルはフィリップス。

 

1963年に出た

スイングル・シンガーズのデビュー盤と

1968年に出たバッハ演奏の続編を

カップリングしたCDです。

 

 

アメリカ人

ウォード・スイングルが

フルブライトの奨学金を得てパリに渡り

ワルター・ギーゼギングの許で

ピアノを学んでいましたが

その内ジャズに興味を抱き

ジャズ・コーラス・グループの

ダブル・シックス・オブ・パリを結成。

 

その時のメンバーとの語り合いから

バッハの器楽曲をコーラス用にアレンジして

ジャズのリズムに乗せて歌う

というアイデアが生まれ

それを実現したことで

スイングル・シンガーズが生まれました。

 

ちなみにメンバーの1人として

ミシェル・ルグランの姉

クリスチャンヌ・ルグランが

ソプラノ・パートで参加しています。

 

 

こういうふうに

器楽曲をスキャットで再現する奏法を

ヴォーカリーズというそうです。

 

ある程度の年代の方には

『11PM』(1965〜1990)の

オープニング音楽を

連想していただければ良いか

と思います。

 

♪ダバダバ、シャバダバ〜

というやつね。

 

もっとも

スイングル・シンガーズの演奏は

YouTube にアップされていますので

そちらを聴いていただいた方が

早いんですけどね。

 

 

このフーガ ニ短調が

レコードの1曲目でもあります。

 

黒髪短髪の女性

(ツィギーじゃない方)が

クリスチャンヌ・ルグランかも。

 

 

自分がこのグループのことを知ったのは

『200CD バッハ 名曲・名盤を聴く』

 

『200CD バッハ 名曲・名盤を聴く』

(立風書房、2000.8.10)

 

か、あるいは磯山雅の本で、

ではなかったかと思います。

 

 

Swingle II のレコードを手に入れ

スイングル・シンガーズの

後継グループだと知ったので

久しぶりに60年代のCDを

部屋の中から発掘して

聴いてみましたが

今聴いても新鮮というか

まったく古びていないのにはびっくり。

 

上で『11PM』を例に出しましたけど

あのオープニングで聴けるような

女声高音部が醸し出す

独特の雰囲気とでもいいましょうか

その空気感が

当方のノスタルジーを

くすぐるのかもしれません。

 

 

スイングル・シンガーズは

何度も来日しており

誰でも知っているのかと思っていたら

先日、サイケについて教えてくれた

同世代の採点者は知らなかったので

意外と知られていないのかもと思ったり。

 

前回 Swingle II のレコードについて

スイングル・シンガーズが

知られていることを

前提で書きましたけど

聴いたことのない人には

なにそれ? だったのかも。

 

『ジャズ・セバスチャン・バッハ』は

そういう方にこそ聴いてほしい

個人的には超おススメ盤です。

 

 

ペタしてね

 

 

 

●追記(翌日1:23頃の)

 

諸般の事情により

23日中にアップできず. . . orz

 

記事自体は書き上げてましたので

その2時間後になりますけど

投稿日時は当初の設定のまま

アップさせていただきます。

 

ご容赦くださいまし。m(_ _ )m