昨日は、採点済み答案を届けたあと、
奥田英朗の連作短編集(?)
『ガール』(2006)を原作とした
同題の映画を観てきました。

黒川さんが出ているというんで。


原作は未読ですが、
5人の女性それぞれを描いた短編5つで
構成されているらしいです。

映画の方は、5人を4人にして、
カルチャー・スクールで知り合って
仲良くなった友達同士
という設定になってます。

いちおう香里奈演じる滝川由紀子が、
女子はいつまでもガールであり得る
というモチーフを体現するような存在ですので、
主人公格といえなくもありませんけど、
いちおう4人の女性それぞれにドラマがあり
それぞれのドラマのストーリーを
最後にきっちりと収束させる作りになってます。
(パンフを読むと、板谷由夏演じる
 シングルマザーの平井孝子のみ
 ぼんやりとした収束にしたようですが)

男性中心の社会に女性が進出することで
いろいろと軋轢が生まれる。
それは対男性的にだけではなく
対女性的にも生じ得るんですが、
それ自体はよくあるテーマなので
個人的には、あえて観ようと思うタイプの
映画ではありませんが
(日本映画には、この手のは少ないらしい。
 それをパンフで読んで、びっくりでした)
今回は上に書いたような事情で
観る機会を持てた次第です。


もっとも、映画自体は
男性であっても共感できるところが
多々ありました。

パンフレットにあった
映画ライター山中久美子の文章に、
何歳で結婚、何歳で子づくり、
年下との恋愛は何歳差なら許容、
カワイイを追求できるのは何歳まで、などなど
女性は数字で縛られることが多いとありましたけど、
確かに女性の方が縛られる率は高いとはいえ
女性だけが縛られているわけではない
ということです。

もしかしたらほとんどの男性は
縛られてると思ってないか、ないしは
そんなこと考えてる暇はないと
思ってるのかもしれませんが(苦笑)


さて、黒川さんの役ですが、
吉瀬美智子演じる
小坂容子が勤める老舗文具店の
総務部社員として登場。

誰にどう絡むかは、まだ公開中ですので
ナイショにしときましょう(藁

こういう立ち位置の役を任されるのかあ
という感じでした。


ちなみに、黒川さん絡みのシークエンスで
いろいろ妄想する小坂容子が、
絶対そうする、あたしだってそうした
とモノローグで一人ごちていたのには
ちょっとウケてしまいました( ̄∀ ̄)

小坂容子は、最後の最後に
観客に大ウケだったシーンもありまして、
あれは、演出がお見事でした。


その他の女優さんでは
広告代理店に勤める由紀子の
クライアントである
安西博子を演じた加藤ローサと、
麻生久美子演じる武田聖子の
部下を演じた波瑠が、よござんした。

檀れいのコミカルな演技も良かったです。

あと、小坂容子が新人社員を紹介するために
回っていた文具店の店員の一人が
『大魔神カノン』の里久鳴っちだったので
ちょっとテンションあがったかな(藁


特撮絡みでは、武田聖子の部下役で
要潤が出てました。

やあ、『仮面ライダーアギト』以来ですが
(自分はあまりテレビを観ないので【^^;ゞ)
男から観てもイヤな男を見事に演じてました。

あと、由紀子と、向井理演じる森本蒼太の
行きつけの洋食店の店主が諏訪太郎で
サプライズ・パーティの時の衣裳が
ダンディに決まっていたのは、さすがでした。


下はパンフの部分(右下)と当日買ったチケット。

$圏外の日乘-映画『GIRL』パンフ&チケ
(東宝 出版・商品事業室、2012年5月26日)

表紙は映画の公式HPトップ
同じ写真なので
諸般の事情を鑑みてw 省略。

パンフには、主要出演者に
 あなたの人生は何色ですか?
 生まれ変わったら男と女どちらがいい?
という質問をした、
その回答が載ってます。

もちろん、黒川さんのも載ってます。
(里久鳴っちは、ない。残念w)

その他、主演女優4人の
それぞれのシチュエーションでの衣裳と
そのポイントが紹介されていて
これは勉強になりました。

すぐ忘れるだろうけど(苦笑)

画面もいろいろ
工夫しているらしいんですが、
どうしても初見だと
ストーリー中心に観てしまうので
映像の見事さなんかは
分からないことが多いです。

DVDが出た時に
確認できればいいかな、と(^^ゞ