(仮称)リハビリテーション・ミュージアム
いつかやってやろうと目論んでいた、大塚国際美術館でのリハビリテーション・ミュージアムを実行しました。
この大塚国際美術館は1000点を超す世界の名画を網羅していて、
5つのフロアを歩くと4kmに及ぶ超巨大な施設で、ざあっと観てもとても一日では回り切れません。
ちょうど昨日は朝から絶快晴で最高気温34度の予報が出ていて、この時期の猛暑は地獄であって、ここは快適なミュージアムで脚腰を扱いてやろうとなりました。
大塚国際美術館はコピーされた原画を原寸大で陶板に焼き付けた偽物だが、筆者のような門外漢にはこれで充分。鮮明で巨大な作品を眼の前にするだけで満足します。それを何時間もかけて見て廻るだけでもリハビリテーション効果は期待できます。
歩くのが一番のリハビリとされるも、ただひたすら歩くためだけの散歩は大嫌いです。だが目と心を感動させる有意義な歩きは苦にならない。ついでにウオークマンを聴きながら歩けば耳にも歓びが溢れて相乗効果で聖天しそうになります。
朝の3時頃から目が覚めて眠れない。どうせなら朝一から夕方まで扱いてやろうと5時前に起き出して、為替のデータチェックとヘッドラインを点検する。前は誰かと一緒なので腰を据えて廻れなかったので、善は急げと美術館の最新情報も仕入れてちょっと早いけれど
7時過ぎに出発する。
大鳴門橋の付け根まで一般道オンリーで65㎞。県道12号鳴門池田線をひたすら東へ50㎞。国道11号から児鳴門橋を渡り大毛島の先端まで走ると目指す大塚国際美術館が見えてきました。
国立公園のど真ん中、景勝うず潮千畳敷の裏山。あるいは大鳴門橋の橋げたともいうべき岩山をくりぬいてどでかい構造物ができたのは、偏に大塚製薬の一念岩をも通す底力を見せつけます。
正面前に乗り付ければ警備の女性が障害者駐車場へ案内するので
先にチケットを買ってくれという。開館の9時半までは半時間近くもあって、早すぎたと感じるもさにあらず。彼女は各所に連絡を取り
5分もせずにチケット売り場が開き、障害割引の半額チケットコードをスキャンする。再び連絡を取り裏手の関係者入口から地下駐車場に入ってと案内される。
以前は正面入り口前の障害者スペースに停めれたのだが、バスの
駐車場になったらしく、続々と到着して開門を待つ列ができた。
本四道路の高架をくぐり信号を右折するると左手は観潮船の亀浦港が見え、高架下に地下への入口があって、警備員が誘導する。
進入路はループ状に上り、ほぼ一周すると地下駐車場に着いた。
そこは関係者の駐車場でその一角に障害スペースがあり、別の係員がいて誘導する。会場までしばらく時間があるので、手洗いを訊くと障害トイレに案内してくれた。
手洗いから戻るとさっきの女性が待っていてEⅤでB3のセンターホールに案内してくれる。駐車場はB4にあって、このEⅤ5しか行けないので気を付けるようにとのこと。あと5分ほどで定時のガイドが始まるのでシスティーナホールで待つよう告げて消えた。
ここまで、一人の障がい者に対して想像を絶するホスピリティと
コストを提供する大塚の底力を再認識しました。