岡前地神社古墳8(東かがわ市湊) 2024年4月17日
この場所に大規模な首長墓が築造された背景には、津田古墳群と同様に海との関わりが推測されます。
海から見て古墳の立地する丘陵はよく目立っており、古墳の立地している標高も26mと津田古墳群の立地にほぼ共通しています。
海との関わりで岡前神社古墳は当地に築造されたと考えられます。
岡前地神社の周辺は耕地開発によって山の自然地形は大きく改変
され、見た目では古墳の形や規模ははっきりとしない。ただ、昭和
20年代の空中写真を見ると、おぼろげながら前方後円墳の形をして
いるのがわかる。測量調査を実施し墳丘の検討を行った結果、全長
90m台の古墳となる可能性が高まった。
四国最大の古墳の富田茶臼山古墳が全長139mである。それに次ぐ全長99mの丸亀市快天山古墳、全長96mの高松市猫塚古墳クラスの香川県内でも上位5位に入る大規模墳となる可能性があります。
過去には既に古墳として認識されており、前方後円墳であることが昭和10年の論文ですでに発表されていた。また、周辺にはかつては複数の古墳があったようである。
あの鳥はどうして氷の上で滑りまくるのか?
そうなると岡前地神社古墳1基のみではなく、津田古墳群のように豪族が代々古墳を築造していた可能性もあります。
岡前地神社古墳の築造されている丘陵は北には海が近い。古墳が海の近くにある点は津田古墳群と共通している。
岡前地神社古墳に葬られている豪族は津田古墳群の豪族、さらには富田茶臼山古墳の豪族とどのような関係にあったのでしょうか。謎の解明は始まったばかりです。