岡前地神社古墳7(東かがわ市湊) 2024年4月17日
岡前地神社古墳は全長90m、香川県内でも最大規模の前方後円墳である可能性が高いと考えられています。
墳丘内からは石棺と同時期の年代と思われる円筒埴輪が採取され
ており、四国最大規模の前方後方墳・富田茶臼山古墳(さぬき市)が出現する直前の大規模な首長墓となる可能性があります。
2016年3月に香川県東かがわ市の丘で5世紀前後の石の棺、石棺(せっかん)が発見されました。
その後の発掘調査で5世紀に近畿地方で広まった長持形石棺のなかでも最も古いものであり、古墳前期石棺の形状変化を知る上で重要な手がかりとなったそうです。
古墳東側には砂糖の神様、向良神社があります。ここは砂糖造り
の功労者、向山周慶(さきやま しゅうけい)さんを祀った神社として
地元の人からは「砂糖神(さとがみ)さん」と呼ばれています。
拾うと何故かお金がかかるものとはなんだろうか?
発掘された石棺は、元々このお墓辺りにあったものを今の場所に移したものという声も地元にはあるそうで、発掘した石棺が、この
古墳に対応したものなのかどうなのか、今後の発掘調査で明らかにしたいとのことです。
古墳に埋葬される人が入る棺は、古墳時代の最初は木の棺でしたが、古墳時代の前期中頃になると石をくり抜いた刳抜式石棺が造られるようになります。
このあたりの地名は「湊」。塩田開発のための埋立てされた土地で古代は海でした。小高い山の上にあった古墳を海辺や周辺の集落から眺めていたと考えられています。