摂津巡礼26(神戸市灘区)2024年4月25日
なぜか不完全燃焼の気分のまま、1Fのオープンスタジオへ降りてきました。
インフォメーションによると、次は「横尾忠則 寒山百得展 2024年5月25日(土)~8月25日(日)」です。 寒山拾得を独自の解釈で再構築した「寒山拾得」シリーズの完全新作101点が一挙公開されるとのこと。「寒山拾得」を「寒山百得」と曲解する横尾のデリカシーに横尾忠則たる本性を感じます。
中国唐代中期の寒山と拾得の二人の高僧。二人とも奇行が多く、詩人としても有名だが、その実在すら疑われることもある。拾得は天台山国清寺の食事係をしていたが、近くの寒巌に隠れ住み乞食のような格好をした寒山と仲がよく、寺の残飯をとっておいては寒山に持たせてやったという。また、この二人は文殊菩薩、普賢菩薩の生まれ変わりといわれる。画題としてもよく用いられる。
去年秋に東京国立博物館で開催された、初の現役の現代美術家の個展が神戸に巡回するらしく、是が非でも拝観したいもの。
もうひとつ館内には「アーカイブルーム」というスペースがあり横尾の膨大な関連資料の保管・調査・研究を行っているらしい。
横尾の創作の秘密に迫る資料の数々はその幅広い交流関係を反映し、まさに戦後文化史を物語る貴重なものだといわれる。ぜひ拝観したかったが、ここを拝観するには事前予約がいるらしく、次回のおたのしみです。
これにて此度の摂津巡礼は一件落着しました。古墳巡礼と言い条
それ以外のお話に終始してしまいました。
想定外の暑さにバテ気味ながら、ほぼ予定どおりメニューを熟せた充実感に浸ります。次回は宇摩巡礼の再開です。