摂津巡礼4(尼崎市水堂町)2024年4月25日
流麗な流れ造りの本殿・拝殿および総檜造り手水舎があります。 そしてこの須佐納神社は水堂古墳という、古墳の上に建てられているのです。
拝殿・本殿の後ろには「水堂古墳保存館」があり「ご自由に拝観下さい」とあったので、中を見せてもらった。中には、多くの資料写真と発掘された木棺と副葬品の発掘調査結果が再現されている。
後円部からは、粘土に槨に覆われた割竹形の木棺(ヒノキ材)が見つかっています。木棺は長さが約7m、幅が約1mあり、内側には朱が塗られていたそうです。その木棺内側からは頭を北にした人骨と歯の骨粉状のものが見つかっています。
頭部の真上にあたる部分には、「三角縁波紋帯三神四獣鏡(径23cm)」が置かれていたそうです。体の東側には直刀が、西側には短剣と直刀が足元に当たる部分には鉄槍が置かれていたそうです。 当社の境内地(約1300平方m・約四百余坪)のほぼ全体が、間口50m、奥行き60mの前方後円墳で、「水堂古墳」と呼ばれ、尼崎市指定文化財になっています。
これだけの規模と埋葬物があるとすれば、水堂の前方後円墳には
しかるべきお方が葬られたと断定いたします。