古墳巡礼・四国編 243 岡前地神社古墳6 | ロック古典主義

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 岡前地神社古墳6(東かがわ市湊) 2024年4月17日 

 

 本日は摂津方面にお邪魔しまして先程帰ったばっかりで、配信が遅くなりました。 

「岡前地神社古墳」は、秋葉山塊の山麓の北東端にあり瀬戸内海を見晴らす位置に鎮座します。 

 実際には一帯は樹木に覆われ展望はきかぬものの、昨春にお邪魔 

したさぬき市津田の岩崎山尾根の前方後円墳を思い出します。 

 2016(平成28)3月に地元住民が周辺清掃する折に、石棺の蓋 

を見つけた。長さ1.8m高さ0.5m辺0.9mを測る刳抜式石棺の蓋で 

津田・火山産の凝灰岩で造ったものとされている。屋根型の形状をし、両側面に2個ずつ計4個の縄掛突起があったらしい。新発見 東かがわ市・さぬき市の歴史3 ~東かがわ市の豪族の墓 岡前地神社古墳~ | 大川広域行政組合
 周辺の地形図を精査すると、前方部幅50mの前方後円形が浮かび 

上がる。後円部の中心あたりに石蓋があり、円筒埴輪も見つかった 

ことから前方後円墳の存在が推測される。石棺の身などは未発見で

今後、調査が予定されているので期待しています。   

      讃岐の古墳 津田湾はヤマト政権の瀬戸内海ルートの拠点だった : 瀬戸の島から
 埴輪や石蓋の観察から4世紀末ないし5世紀初に築造された前期or 

中期古墳だとされる。この後に西方の津田湾の内陸部で畿内型前方後円墳の富田茶臼山古墳が登場することを考えますと、地理的にも時代的にも、先駆的位置を占めているのではないか。

  

 これが古墳とすれば、讃岐において5番目の規模となります。

 なお、摂津巡礼は明日より緊急配信いたします。