古墳巡礼・四国編 232 宇摩向山古墳2 | ロック古典主義

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 宇摩向山古墳2(四国中央市金生町下分)2023年6月22日 

  

 墳丘北側に張られているブルーシートの辺りが横穴式石室開口部なのか。墳頂を下り横道を北側に廻ります。一旦止んでいた小雨がパラつき始める。      リカちゃんは、雨の日にどこへ行く?

 行く手には大きな開口部が現れ、傍らには「向山古墳」の石柱が立つ。下から見上げても巨石が半端ない。

 高さ1.5ⅿ、幅2.0ⅿの開口部は羨門の脇石を3段重ね、その上には幅3m、厚さ最大1ⅿ近い紡錘形の巨岩が載せられている。なにせ石材がどでかい。朝日山の比ではない。 

 この横穴式石室は1号石室と呼ばれ、すぐ右肩にはドデカシートが貼られており、その中には1号よりでかい2号石室がお口開いているらしい。         床に敷かれた10枚の舌ってなーんだ?宇摩向山古墳 - 古墳マップ

 1号石室は侵入禁止ではなく、何はともあれお邪魔すれば奥行きは

10m以上はありそうだ。羨道部は5ⅿ以上あり。こちらも巨石積の上に巨大一枚岩が乗せられる。前方に見える玄室の奥壁にも巨大な一枚岩を使っているようだ。 宇摩向山古墳 愛媛県四国中央市金生町 | みさき道人 "長崎・佐賀・天草etc.風来紀行"

 おもむろに両袖式の厳門をくぐり玄室に闖入すれば、なんと側壁はおろか天井石も一枚岩ではないか。奥行き3m、幅2.5m、高さ2.5m程の玄室は一枚岩の平面に囲まれていて、玄室にありがちな

湿っぽいカビ臭さがない。宇摩向山古墳1号墳 : 四国観光スポットblog

 それにしてもこれだけの巨石をほぼ隙間なく見事に組上げた技術にには恐れ入った。重機も削岩機もない時代にどうやって築造したのか想像もつかない。 中古クローラードリル情報|株式会社 TRD東北|建設機械、削岩機のことなら

 便利な道具のない代わりに、現代人にはない知恵と創造力に溢れていたに違いありません。