古墳巡礼・四国編 227 金勝寺古墳2 | ロック古典主義

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 金勝寺古墳2(吉野川市山川町)2021年12月21日 

 

 おもむろに玄室に潜入すれば天井が抜けているので明るい。内部は天井がぶち抜かれている以外はわりあいに整った印象です。  

 羨道部の側壁は結晶片岩の板石や河原石を積んでいる。天井付近 

の石をもち送って積んで天井石で蓋をしている。さらに羨道と玄室金勝寺古墳 - 古墳マップの境にある両袖式の袖石も立派に残存する。玄室部は胴張りで四隅が丸く、石材を持送りによってドーム状に構築されている忌部山式石室の特徴を示しています。 

ヤフオク! - 昭和8年『 阿波国に於ける 忌部族調査史料 第一...

 忌部氏祖神である天日鷲命を祀る忌部神社の裏山が忌部山です。 

この一帯は麻植(おえ)郡と呼ばれ、阿波忌部族の本拠地とされ、

8世紀の「続日本紀」や9世紀の「日本霊異記」などの書物にて、 

麻植郡一円に忌部氏がいたことが記されており、6世紀後半に忌部 

山古墳を築いた集団は、阿波忌部一族であると推定されます。桃山日記: 善入寺島ひまわり畑

 吉野川中流域の日本最大の川中島は粟島(善入寺島)と呼ばれたがそれは阿波忌部氏が粟を植えたところ、よく実ったので粟島と名付けられ、それが粟国(阿波国)の由来になったと伝わります。 阿波忌部の祖神「天日鷲命」を追っ掛けて-08♪羽曳野・大津神社 : すえドンのフォト日記

 阿波忌部は、天日鷲命(あめのひわしのかみ) を祖神とし、麻や 

榖(楮)の殖産に長けていた。古代において阿波忌部が得意とした 

麻や榖は生活産業文化の基盤でした。古代産業コンビナートやね。 

 天日鷲命の初出は『日本書紀』の天石屋戸神話で、綿(ゆう)作りをしたと記録される。同書の天孫降臨神話では作木綿者とある。【2022年最新】剣山木綿麻温泉でカップル・ご夫婦に人気の宿ランキング - Yahoo!トラベル

 ちなみに筆者の近在つるぎ町貞光に木綿麻(ゆうま)温泉という冷泉があります。障がい者手帳ご提示の方は200円は破格の料金は木綿麻川(ゆうまがわ) 家賀と藍をこよなく愛する家賀再生プロジェクト - YouTubeともかく、貞光川の別名木綿麻川にちなんだお風呂で、このエリアには古来、大麻の栽培で栄えた歴史があります。 大嘗祭に献上する麻織物が完成 徳島県で出発式 - 産経ニュース

 この作木綿者の歴史が現在にも生き続き、天皇の即位に際して、大嘗祭に供える麻織物=麁服(あらたえ)麻を献上する伝統が今も守まれています。