古墳巡礼・四国編 226 金勝寺古墳 | ロック古典主義

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 金勝寺古墳(吉野川市山川町)2021年12月21日 

  

 つれずれなるままに画像ファイルを弄れば、またまた落穂画像が 

出てまいりました。 

 金勝寺古墳といえば21年の暮れに吉野川市山川町の忌部山古墳をお邪魔した際に、道端の案内板を見て立ち寄ったお寺の墓地にある 

けったいな古墳です。 

 忌部山古墳は前回お邪魔した阿波市の建布都古墳とは、吉野川の 

善入寺島を挟んで対岸の山中に位置し、やや西方の山麓に金勝寺が 

ある。ちょうどJR徳島線山瀬駅の真南の山裾斜面に山路墓地があり 

この斜面の何処かに古墳があるという。

 お寺横の駐車場には市教委の説明板があり、6世紀後半の横穴式 

円墳で、いわゆる忌部山式石室を持つとされる。墓地を20m入った 

処にあるというが、なかなかそれらしきが見えない。

 それでも案内板を辿り斜面の奥まで登れば、こんもり繁みが現れ 

お墓の東側に開口部がありました。墳丘の大部分は墓地に改変されていて、石室の部分だけ残っているという感じです。 

 裏へまわれば天井石が抜け落ちてぽっかりと穴が開いているぞ。

やや危険な感じもしたが上に登り石室の中をのぞいてみた。玄室の奥壁と側壁の角は緩くカーブを描く隅丸で、忌部山型石室の特徴をよく表している。 

 それにしても際どく生き延びたという印象。墓地に古墳というのは定番なるも、ここまでやられ放題も珍しい。大抵は掘り返されて墓石に転用されるも、かろうじて良心が押しとどめたようです。