金勝寺古墳(吉野川市山川町)2021年12月21日
つれずれなるままに画像ファイルを弄れば、またまた落穂画像が
出てまいりました。
金勝寺古墳といえば21年の暮れに吉野川市山川町の忌部山古墳をお邪魔した際に、道端の案内板を見て立ち寄ったお寺の墓地にある
けったいな古墳です。
忌部山古墳は前回お邪魔した阿波市の建布都古墳とは、吉野川の
善入寺島を挟んで対岸の山中に位置し、やや西方の山麓に金勝寺が
ある。ちょうどJR徳島線山瀬駅の真南の山裾斜面に山路墓地があり
お寺横の駐車場には市教委の説明板があり、6世紀後半の横穴式
円墳で、いわゆる忌部山式石室を持つとされる。墓地を20m入った
それでも案内板を辿り斜面の奥まで登れば、こんもり繁みが現れ
お墓の東側に開口部がありました。墳丘の大部分は墓地に改変されていて、石室の部分だけ残っているという感じです。
裏へまわれば天井石が抜け落ちてぽっかりと穴が開いているぞ。
やや危険な感じもしたが上に登り石室の中をのぞいてみた。玄室の奥壁と側壁の角は緩くカーブを描く隅丸で、忌部山型石室の特徴をよく表している。
それにしても際どく生き延びたという印象。墓地に古墳というのは定番なるも、ここまでやられ放題も珍しい。大抵は掘り返されて墓石に転用されるも、かろうじて良心が押しとどめたようです。